浄土宗の葬式の流れと特徴|お布施・読経・戒名までわかりやすく解説

  • 葬儀・葬式の基礎知識

2025年12月1日

浄土宗の葬式の流れと特徴|お布施・読経・戒名までわかりやすく解説

浄土宗の葬儀は、故人が阿弥陀仏の救いによって極楽浄土へ往生することを願う、厳かで温かみのある儀式です。鎌倉時代に法然上人が開いた浄土宗では、念仏を唱えることで誰もが往生できるという教えを基本とし、葬儀においても「南無阿弥陀仏」の念仏が中心的な役割を果たします。

この記事では、浄土宗の葬式の全体的な流れから、通夜・告別式での具体的な儀式内容、お布施や戒名の費用相場、参列者が知っておくべきマナーまで、網羅的に解説します。初めて浄土宗の葬儀に関わる方や、これから葬儀を計画される方にとって、安心して準備や参列ができるよう、わかりやすくご案内していきます。浄土宗の葬儀の深い意味と実践的な知識を身につけることで、故人を心から送り出すことができるでしょう。

浄土宗の葬儀の流れ

浄土宗の葬儀は、故人の極楽往生を願う儀式として、一連の流れに沿って厳粛に執り行われます。葬儀は「序分」「正宗分」「流通分」という三つの段階で構成されており、それぞれに重要な意味が込められています。序分では仏様を葬儀に迎え入れ、正宗分では中心的な儀式を行い、流通分で法要を無事終えたことに感謝し、仏様と故人を送り出します。

浄土宗の葬儀で最も特徴的なのは、念仏を中心とした儀式構成です。葬儀全体を通じて「南無阿弥陀仏」の念仏が繰り返し唱えられ、参列者も一緒に念仏を唱えることで、故人の往生を助けるとされています。また、下炬引導という浄土宗独自の儀式では、導師が松明に見立てた香や柄香炉で円を描き、故人を浄土へ導く所作を行います。この一連の流れを理解することで、葬儀における各儀式の意味が深く理解できるようになります。

通夜・枕経~ご安置の準備

臨終を迎えた後、まず最初に行われるのが枕経という儀式で、僧侶が枕元で読経を行い、故人の魂を慰めるとともに極楽往生を祈ります。枕経は、故人が亡くなってから数時間以内に行われることが一般的で、菩提寺の僧侶に連絡を取り、自宅や安置場所に来ていただきます。この時に読まれるお経は、阿弥陀経や無量寿経など浄土宗の根本経典が中心となり、遺族も一緒に念仏を唱えることが推奨されます。

枕経の後、遺体を自宅や葬儀場の安置室に安置し、通夜の準備を進めます。通夜は、故人と最後の夜を過ごす重要な儀式で、親族や親しい友人が集まり、僧侶による読経と焼香が行われます。浄土宗の通夜では、三宝礼や懺悔偈といった儀式の後、阿弥陀経を読誦し、念仏一会という全員で念仏を唱える時間が設けられます。通夜の最後には、導師が故人への説法を行い、浄土への道を示すとともに、遺族への慰めの言葉を述べます。

通夜振る舞いでは、参列者に食事や飲み物が提供され、故人との思い出を語り合う時間となります。近年では葬儀場に安置したまま翌日の告別式を迎えることも多くなっており、故人の安らかな往生を願い、念仏を唱え続けることが浄土宗の通夜の基本姿勢となります。

出棺・火葬から納骨へ

告別式が終了すると、出棺の儀式に移ります。出棺の際には、遺族が故人の棺に花を入れる「お別れの儀」が行われ、最後の対面の時間を持ちます。この時、参列者全員で念仏を唱えながら故人を見送ることが浄土宗の特徴です。棺が霊柩車に納められる際には、導師が最後の読経を行い、遺族代表が位牌を持って同行します。出棺の際には、自宅から出発する場合、茶碗を割る風習がある地域もありますが、これは故人がこの世に未練を残さないようにという意味が込められています。

火葬場に到着すると、炉前読経が行われます。浄土宗では、この時に下炬引導という重要な儀式が執り行われます。下炬引導では、導師が柄香炉や松明に見立てた香を手に取り、空中で円を描きながら偈文を唱え、故人を浄土へ導きます。実際に火葬炉に点火する行為ではなく、象徴的な儀式として行われ、故人の迷いを断ち切り、確実に極楽往生へと導く意味があります。偈文の中では、故人の生前の功徳を讃え、阿弥陀仏の慈悲によって必ず往生できることを宣言します。

火葬が完了すると、骨上げ(収骨)の儀式を行います。遺族が二人一組となり、竹箸を使って遺骨を拾い上げ、骨壺に納めていきます。骨上げの順序は、足から頭部へと進み、最後に喉仏を納めるのが一般的です。収骨が終わると、埋葬許可証とともに骨壺を持ち帰り、後日納骨の準備を進めます。納骨は四十九日の法要に合わせて行われることが多く、菩提寺の墓地や霊園に納骨します。納骨の際にも僧侶による読経が行われ、故人が永遠に安らかに眠ることを祈ります。

初七日以降の法要・追善について

浄土宗では、葬儀後も故人の冥福を祈るために定期的な法要を営みます。初七日は、故人が亡くなってから七日目に行われる法要で、現代では葬儀当日に「繰り上げ初七日」として執り行われることも多くなっています。初七日から四十九日までの間、七日ごとに中陰法要が営まれ、故人の浄土往生が確定する四十九日を迎えるまで、遺族は念仏を唱え続けることが推奨されます。

四十九日の法要は、忌明けの重要な節目となり、本位牌への切り替えや納骨が行われます。この法要では、親族だけでなく故人と親しかった方々も招いて盛大に営むことが一般的です。導師による読経の後、遺族代表による焼香、参列者全員での念仏唱和が行われ、法要後には会食の席が設けられます。四十九日を過ぎると、百か日、一周忌、三回忌と続き、その後は七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と法要が営まれます。

浄土宗の追善法要では、毎回必ず念仏を中心とした供養が行われます。年忌法要では、阿弥陀経や無量寿経などの読経に加え、参列者全員で「南無阿弥陀仏」を唱える念仏一会の時間が設けられます。また、お盆やお彼岸、命日などにも個別に供養を行い、仏壇に花や供物を供えて念仏を唱えることが大切とされています。三十三回忌をもって弔い上げとすることが多く、この後は先祖代々の霊として永代供養の対象となります。

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お布施と葬儀費用

浄土宗の葬儀では、僧侶に対してお布施をお渡しすることが慣習となっています。お布施は、読経や戒名授与などの宗教的サービスに対する謝礼という意味合いがありますが、本来は仏教の布施行の一環として、感謝の気持ちを形にしたものです。お布施の金額に決まりはなく、地域や寺院との関係性、葬儀の規模によって異なりますが、一般的な相場を知っておくことで適切な準備ができます。

葬儀費用の中でもお布施は大きな割合を占めるため、事前に菩提寺に相談することも可能です。多くの寺院では、直接金額を明示することはありませんが、「皆様このくらいをお包みいただいています」といった形で目安を教えてくれることがあります。お布施以外にも、お車代や御膳料、戒名料なども必要となるため、総合的な費用を把握しておくことが葬儀準備において重要です。

お布施の相場

浄土宗の葬儀におけるお布施の相場は、通夜と告別式を合わせて20万円から50万円程度が一般的とされています。この金額は、地域や寺院の格式、故人と寺院との関係の深さによって変動します。都市部では高額になる傾向があり、地方では比較的低めに設定されることが多いですが、あくまでも目安であり、各家庭の経済状況に応じて決めることができます。

お布施とは別に、僧侶が遠方から来られる場合や、葬儀場まで移動する際には「お車代」として5千円から1万円程度を別包みでお渡しします。また、通夜振る舞いや精進落としの席に僧侶が参加されない場合には、「御膳料」として5千円から2万円程度を用意します。枕経を別途依頼した場合には、3万円から5万円程度を別包みでお渡しすることもあります。これらの費用は地域の慣習によって異なるため、葬儀社や地域の経験者に相談すると安心です。

初七日や四十九日などの法要を依頼する場合には、それぞれ3万円から10万円程度のお布施が必要となります。複数の僧侶に出仕いただく場合には、人数に応じて金額を増やすか、それぞれの僧侶に個別にお渡しします。年忌法要では、規模に応じて3万円から10万円程度が相場となっており、三十三回忌などの大きな節目には高めに設定することもあります。

お布施の渡し方

お布施は、白い無地の封筒または奉書紙で包み、表書きには「御布施」と書きます。渡すタイミングは、葬儀が始まる前に挨拶を兼ねてお渡しするか、葬儀が全て終了した後にお礼の言葉とともにお渡しするのが一般的です。直接手渡しするのではなく、小さな盆や袱紗に載せて丁寧にお渡しすることがマナーとされています。現代では切手盆という黒塗りの小さな盆を使うことが正式とされていますが、袱紗に包んで手渡しする方法も広く受け入れられています。

お布施の表書きには、薄墨ではなく濃い墨で書くことが基本です。これは、お布施が不祝儀ではなく感謝の気持ちを表すものであるためです。下段には施主の氏名またはフルネームを記載します。お車代や御膳料も同様に白封筒に入れ、それぞれ「お車代」「御膳料」と表書きをして別に用意します。金額を書く必要はありませんが、中袋を使う場合には裏面に金額と住所氏名を記載することもあります。

お布施をお渡しする際には、「本日は誠にありがとうございました。心ばかりですがお納めください」といった感謝の言葉を添えます。僧侶が辞退される場合もありますが、その場合は無理に押し付けず、後日菩提寺にお参りする際に改めてお渡しするか、寺院へ寄付を行うなど、別の方法で間接的に感謝を伝えることもできます。金額について不安がある場合には、事前に葬儀社の担当者や親族の年配者に相談すると、地域の相場に合った適切な金額を教えてもらえます。

戒名とは

戒名とは、仏教徒として仏門に入った証として授けられる名前のことです。浄土宗の戒名は、院号・誉号・戒名・位号という四つの要素で構成され、故人の人格や功績、信仰の深さによって格式が決まります。戒名は本来、生前に授かるものとされていますが、現代では葬儀の際に授与されることがほとんどです。浄土宗では、阿弥陀仏の救いによって誰もが平等に極楽往生できるという教えがあるため、戒名の格式にこだわりすぎる必要はないともいわれています。

戒名の構造を詳しく見ると、最上位の「院号」は寺院に大きな貢献をした方や社会的地位の高かった方に授けられます。「誉号」は院号の後に「道号」と同じ意味合いで「誉」の字が使用されます。。「法号」は戒名の中心となる二文字で、故人の人柄や生前の様子を表す漢字が選ばれます。「位号」は年齢や性別、信仰の度合い、社会への貢献度によって決まり、「信士・信女」「居士・大姉」などがあります。

戒名は菩提寺の僧侶が故人の人生を振り返り、遺族から生前のエピソードを聞いた上で考えてくださいます。そのため、葬儀前に僧侶と十分に相談し、故人の特徴や思い出を伝えることが大切です。戒名は位牌や墓石に刻まれ、法要の際にも読み上げられるため、故人を永く偲ぶ大切な名前となります。近年では、生前に自分の戒名を授かる「生前戒名」を希望される方も増えており、事前に菩提寺に相談することも可能です。

戒名料の相場

戒名料は正式には「戒名のお布施」として僧侶にお渡しするもので、戒名の格式によって金額が大きく異なります。浄土宗の戒名料の相場は、信士・信女で20万円から30万円程度、居士・大姉で50万円から70万円程度、院号居士・院号大姉になると100万円以上となることもあります。これらはあくまで目安であり、寺院との関係や地域によって変動します。檀家として長年お付き合いのある寺院であれば、比較的控えめな金額で授けていただけることもあります。

以下の表に、浄土宗における戒名の格式と相場をまとめました。

戒名の格式構成例お布施の相場
信士・信女○誉△△信士20万円~30万円
居士・大姉○誉△△居士50万円~70万円
院号居士・院号大姉□□院○誉△△居士100万円以上
子どもの戒名○誉△△童子・童女10万円~30万円

この表からわかるように、格式が上がるほど戒名料も高額になります。特に院号は、寺院への多大な貢献や社会的功績があった方に授けられるため、相応のお布施が必要となります。ただし、浄土宗の教えでは、戒名の格式によって極楽往生できるかどうかが決まるわけではなく、念仏を唱えることで誰もが平等に往生できるとされています。そのため、経済的な負担が大きい場合には、無理をせず相応の戒名を授けていただくことも大切です。

戒名料は、通常のお布施とは別に包むことがマナーとされていましたが、最近では一緒に包むことが一般的です。白い封筒に「御布施」と表書きをし、葬儀前に僧侶にお渡しします。戒名について不明な点や金額に関する相談がある場合には、事前に菩提寺の僧侶に直接相談するか、葬儀社を通じて確認することをお勧めします。菩提寺を持たない場合には、葬儀社が僧侶を手配してくれるサービスもあり、その際の戒名料の相場も事前に確認できます。

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葬儀に参列する際のマナー

浄土宗の葬儀に参列する際には、一般的な仏式葬儀のマナーに加えて、浄土宗特有の作法を理解しておくことが大切です。葬儀は故人を偲び、極楽往生を願う厳粛な場であるため、服装や振る舞いには十分な配慮が必要です。また、焼香や念仏の唱え方など、宗派によって異なる部分もあるため、事前に確認しておくと安心して参列できます。

浄土宗の葬儀では、参列者も積極的に念仏を唱えることが推奨されています。僧侶の読経中や念仏一会の際には、一緒に「南無阿弥陀仏」と唱えることで、故人の往生を助けるとともに、自らの信仰を深めることにもなります。初めて参列する方でも、周囲の様子を見ながら合掌し、心を込めて念仏を唱えることで、葬儀に相応しい参列態度を示すことができます。

服装と持ち物

葬儀に参列する際の服装は、男性は黒のスーツに白シャツ、黒ネクタイが基本で、女性は黒のワンピースやスーツ、黒のストッキングを着用します。靴や鞄も光沢のない黒を選び、アクセサリーは結婚指輪と真珠のネックレス程度に留めます。通夜の場合には、取り急ぎ駆けつけたという意味で、地味な平服でも許容されることがありますが、告別式では必ず正式な喪服を着用します。

持ち物としては、数珠と香典が必須です。浄土宗の数珠は、二重にした輪が特徴的な「日課念珠」が正式ですが、一般的な一連の数珠でも問題ありません。数珠は左手に持つか、両手にかけて使用し、焼香の際には必ず持参します。香典は、表書きに「御香典」または「御霊前」と書き、薄墨で記載します。香典袋は袱紗に包んで持参し、受付でお渡しする際に袱紗から取り出して丁寧に差し出します。

その他の持ち物としては、白か黒のハンカチ、予備のストッキング、財布などを黒の小さな鞄に入れて持参します。冬場であればコートも黒や紺など地味な色を選び、会場に入る前に脱いでおきます。夏場でも肌の露出は控え、ノースリーブの場合には必ず上着を羽織ります。子どもが参列する場合には、制服があれば制服を着用し、なければ黒や紺などの地味な服装を選びます。

焼香の作法

浄土宗における焼香の回数は、一般的には三回とされています。一回目は故人の冥福を祈り、二回目は自らの心を清め、三回目は仏法僧の三宝に感謝するという意味が込められていますが、参列者が多い場合には一回でも問題ありません。焼香の仕方は、まず祭壇の前で遺族と僧-侶に一礼し、焼香台の前に進みます。遺影に向かって合掌し、右手の親指・人差し指・中指で抹香つまみ、額の高さまで押しいただいてから香炉にくべます。

焼香には立礼焼香・座礼焼香・回し焼香の三つの形式があります。立礼焼香は椅子席の葬儀で一般的で、立ったまま焼香台で焼香を行います。座礼焼香は畳の部屋で行われる場合で、正座または膝立ちの姿勢で焼香します。回し焼香は、参列者が座ったまま香炉を順に回していく形式で、自宅葬などで用いられます。いずれの場合も、焼香の回数と作法は同じですが、状況に応じて柔軟に対応することが大切です。

焼香を終えたら、もう一度遺影に向かって合掌し、数歩下がってから遺族に一礼して席に戻ります。焼香の際には、数珠を左手に持ち、焼香する右手には何も持たない状態にします。前の方の焼香が終わるまで待ち、スムーズに進行するよう心がけます。宗派によって焼香の回数や作法が異なるため、浄土宗以外の方が参列する場合でも、自分の宗派の作法で焼香することが認められています。

香典の書き方

香典袋の表書きは、通夜・葬儀の場合「御香典」「御霊前」が一般的です。浄土宗では、故人が仏になるのは四十九日以降とされているため、「御霊前」を選ぶのが無難です。表書きは薄墨の筆ペンで丁寧に書き、下段にはフルネームを記載します。夫婦で参列する場合には、夫の氏名のみを記載するか、夫婦連名で記載します。

香典の金額は、故人との関係性や自身の年齢によって異なります。一般的な相場を以下の表にまとめました。

故人との関係20代30代40代以上
祖父母1万円1~3万円3~5万円
両親3~10万円5~10万円10万円以上
兄弟姉妹3~5万円5万円5~10万円
親戚5千~1万円1~2万円1~3万円
友人・知人5千円5千~1万円5千~1万円
会社関係5千円5千~1万円1万円

この表を参考に、自身の状況に合わせて適切な金額を包みます。香典に使用するお札は、新札を避けるのがマナーとされています。新札しかない場合には、一度折り目をつけてから包みます。お札の向きは、肖像画が裏側になるように入れ、複数枚ある場合には向きを揃えます。中袋には、表面に金額を「金○萬円」と旧字体で記載し、裏面には住所と氏名を記入します。これは、遺族が後日香典帳を整理する際に役立ちます。

お供え物の渡し方

葬儀や法要の際には、香典とは別にお供え物を持参することもあります。お供え物は、故人の霊を慰め、遺族への弔意を表すもので、花やお菓子、果物、線香、ろうそくなどが一般的です。浄土宗の葬儀では、特に線香やろうそくは念仏を唱える際に使われるため、実用的なお供え物として喜ばれます。お供え物を選ぶ際には、日持ちするものや個包装されているもの、遺族が後で分けやすいものを選ぶと配慮が伝わります。

お供え物には「御供」または「御供物」と表書きした掛け紙をかけ、黒白または双銀の結び切りの水引を使います。関西地域では黄白の水引を使うこともあります。お供え物を持参する場合には、葬儀の受付で渡すのではなく、遺族に直接「お供えください」と言葉を添えて手渡しするか、祭壇の脇に置かせていただきます。ただし、会場によってはお供え物の持ち込みを制限していることもあるため、事前に葬儀社に確認しておくと安心です。

供花を送る場合には、葬儀社を通じて手配するのが一般的です。浄土宗の葬儀では、白を基調とした菊や百合、カーネーションなどが好まれます。供花には送り主の名札を付け、祭壇の周囲に並べられます。供花の費用は1基あたり1万5千円から3万円程度が相場で、複数人で連名にすることもできます。供花を送る際には、葬儀前日までに手配を済ませ、遺族や葬儀社に事前に連絡しておくことがマナーです。

法事の際にお供え物を持参する場合には、お菓子や果物が一般的です。個包装されたお菓子の詰め合わせや、季節の果物を籠盛りにしたものが喜ばれます。金額は3千円から5千円程度が目安で、高額すぎると遺族に気を遣わせてしまうため注意が必要です。お供え物は法要後に参列者で分けることもあるため、人数に合わせた量を用意すると良いでしょう。渡す際には、「心ばかりですがお供えください」と一言添えると丁寧な印象を与えます。

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まとめ

浄土宗の葬儀は、故人が阿弥陀仏の救いによって極楽浄土へ往生することを願う、念仏を中心とした厳かな儀式です。葬儀は序分・正宗分・流通分の三段階で構成され、念仏一会や下炬引導といった浄土宗独自の儀式が特徴的です。枕経から始まり、通夜、告別式、火葬、納骨へと進む一連の流れを理解することで、遺族として葬儀を執り行う際にも、参列者として参加する際にも、落ち着いて対応することができます。

お布施や戒名料については、相場を把握した上で、菩提寺や葬儀社と相談しながら決めることが大切です。お布施は感謝の気持ちを表すものであり、経済状況に応じて無理のない範囲で包むことが基本です。戒名の格式についても、浄土宗の教えでは念仏によって誰もが平等に往生できるとされているため、過度にこだわる必要はありません。参列する際には、服装や焼香、香典のマナーを守り、故人への敬意と遺族への配慮を忘れずに行動しましょう。

浄土宗の葬儀を通じて、私たちは故人の生前の功績を偲び、極楽往生を心から願うとともに、自らも念仏を唱えることで心の平安を得ることができます。この記事で紹介した知識を活かし、大切な方を心を込めて送り出す、または遺族に寄り添う参列をしていただければ幸いです。

葬儀費用の不安解消と安心できる葬儀の実現には、明確な料金体系と充実したサポート体制の両立が求められます。ちゃんとしたお葬式では、必要なものが全て含まれた定額プランをご用意しており、参列者によって変動するおもてなし費用や式場利用料以外には、追加料金を一切かけずにお葬式ができます。大切な方とのお別れを心穏やかに迎えられるよう、明瞭な料金でご家族に寄り添います。葬儀に関するご相談は、こちらから無料でお問い合わせいただけます。

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