葬式の時間はどのくらい?通夜・告別式・火葬までの流れと所要時間まとめ

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2025年12月1日

葬式の時間はどのくらい?通夜・告別式・火葬までの流れと所要時間まとめ

葬式にはどれくらいの時間がかかるのかご存じでしょうか。初めて参列される方や、急な訃報に遺族として対応する方にとって、葬式全体の流れや所要時間の把握は大きな不安要素となります。通夜は何時から始まって何時に終わるのか、告別式は何時間かかるのか、火葬場での待ち時間はどれくらいなのか、こうした疑問を抱える方は少なくありません。葬式の形式によっても所要時間は大きく異なり、一般葬と家族葬、一日葬と火葬式(直葬)では必要な時間がまったく違います。この記事では、通夜・告別式・火葬の各工程ごとの具体的な所要時間と流れを詳しく解説し、参列者と遺族それぞれの立場で必要な準備や注意点をご紹介します。

葬式にかかる時間の目安

葬式全体にかかる時間は、故人との関係はもちろん、葬儀の形式や参列者の規模、地域の慣習によって大きく変動します。一般的な二日葬では通夜と告別式を2日間にわたって行うため、合計で3時間から12時間程度の時間を要します。一方で、近年増加している家族葬や一日葬、火葬式(直葬)などの形式では、より短時間で葬儀を執り行うことができます。それぞれの葬式形式において、通夜・告別式・火葬の各工程がどれくらいの時間を必要とするのかを正確に把握しておくことで、スケジュール調整や参列の準備がスムーズになります。ここでは各工程の標準的な所要時間について詳しく見ていきましょう。

お通夜の所要時間

お通夜の所要時間は一般的に1時間から2時間程度で、現代では18時から19時頃に開始される「半通夜」が主流となっています。通夜式そのものは約30分から1時間程度で終了しますが、その後に行われる通夜振る舞いを含めると全体で2時間前後かかることが多いです。伝統的な「本通夜」では夜通し故人に寄り添う形式でしたが、現代の生活様式に合わせて短縮されたのが半通夜です。

遺族や親族は参列者よりも早く集合し、受付の準備や僧侶との打ち合わせなどを行う必要があるため、開始の2時間から3時間前には式場に到着することが求められます。納棺式を通夜の前に行う場合は、さらに1時間程度余裕を見ておく必要があります。通夜振る舞いでは故人を偲びながら軽い食事や飲み物を参列者に提供しますが、この時間は30分から1時間程度が一般的です。参列者は通夜式への参列のみで退席することも可能ですが、遺族から勧められた場合は通夜振る舞いにも参加するのがマナーとされています。

葬儀と告別式の所要時間

葬儀と告別式を合わせた所要時間は約1時間から2時間が標準的で、多くの場合10時から12時頃に開始されます。葬儀は宗教的な儀式として故人の冥福を祈る時間であり、告別式は参列者が故人に最後の別れを告げる場です。この2つは連続して行われることが一般的で、明確に区別されないことも多くなっています。

式の内容としては、僧侶による読経が約30分から40分、読経中に遺族や親族による焼香、続いて参列者による焼香があります。参列者が多い場合は焼香の時間が長くなるため、全体の所要時間も延びる傾向にあります。告別式の後には出棺の儀式があり、これには約15分から30分かかります。出棺では棺に花を入れる「お花入れ」の儀式や、喪主の挨拶などが行われます。遺族や親族は葬儀開始の1時間前には集合して最終確認や受付準備を行うため、実質的には2時間から3時間を葬儀告別式のために確保する必要があります。

火葬と法要にかかる時間

火葬にかかる時間は火葬場の設備や地域によって異なりますが、一般的には1時間から2時間程度を要します。告別式後に火葬場へ移動し、火葬許可証の提出や受付手続きに約15分から30分、火葬炉の前での最後のお別れに約10分から15分かかります。火葬が完了するまでの待ち時間は1時間から1時間半程度で、遺族や親族は控室で待機します。

火葬後の収骨には約20分から30分かかり、遺骨を骨壺に納める作業を遺族全員で行います。収骨が終わると埋葬許可証が発行され、これで火葬に関する手続きは完了します。その後、式場や料亭などに移動して精進落としが行われる場合は、さらに1時間から2時間程度の時間が必要です。精進落としは参列者や僧侶への感謝を込めた会食の場であり、故人を偲びながら食事をします。初七日法要を繰り上げて火葬当日に行う「繰り上げ法要」の場合は、精進落としの前に30分から1時間程度の法要時間が加わります。火葬場への移動時間や式場への戻り時間も含めると、告別式終了から精進落とし終了まで、トータルで5時間から6時間程度を見込んでおく必要があります。

葬式の形式別時間の違い

葬式の形式によって必要な時間は大きく異なります。最も一般的な二日葬では、通夜と告別式を2日間にわたって行うため、遺族は2日間で合計10時間から12時間以上の時間を葬儀に費やします。参列者の場合は通夜のみまたは告別式のみに参列することも多く、その場合は1日あたり1時間から2時間間程度の参列時間となります。

下記の表は、主な葬式形式ごとの所要時間をまとめたものです。

葬式の形式所要時間の目安主な特徴
二日葬(一般葬)2日間で3~12時間通夜と告別式を行う最も一般的な形式
一日葬1日で1~6時間通夜を省略し告別式と火葬を1日で行う
火葬式(直葬)(火葬式)3~4時間通夜・告別式を行わず火葬のみ

一日葬は通夜を行わず、告別式と火葬を1日で完結させる形式で、1時間から6時間程度で全てが終了します。火葬式(直葬)は通夜も告別式も行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式で、3時間から4時間程度で完了します。それぞれの形式にはメリットとデメリットがあり、故人や遺族の希望、参列者の都合、予算などを総合的に考慮して選択することが重要です。

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葬式の一般的なタイムスケジュール

葬式の具体的なタイムスケジュールを事前に把握しておくことは、遺族にとっても参列者にとっても重要です。一般的な二日葬の場合、初日に通夜、翌日に葬儀告別式と火葬が行われますが、それぞれの時間配分や流れを詳しく理解しておくことで、当日の動きがスムーズになります。ここでは標準的なタイムスケジュールを示しながら、各段階での注意点や準備事項について解説します。地域や宗派、式場によって多少の違いはありますが、基本的な流れは共通していますので、参考にしていただけます。

一日目のお通夜の流れと時間配分

通夜の標準的なタイムスケジュールは、午後から夕方にかけて進行します。遺族や親族は16時から17時頃に式場に集合し、受付の準備や式の最終確認を行います。この時間帯には納棺式を行う場合もあり、納棺には30分から1時間程度かかります。納棺式では故人に最後の衣装を着せ、思い出の品などを棺に納める作業を家族で行います。

通夜式は18時から19時頃に開始されることが多く、参列者は開始時刻の10分から15分前までに受付を済ませて着席します。通夜式の進行は次のような流れになります。

  1. 僧侶入場と開式の辞(5分)
  2. 読経(30分から40分)
  3. 焼香(遺族・親族は10分、参列者は人数により10分から30分)
  4. 僧侶退場と閉式の辞(5分)
  5. 喪主挨拶(5分)

通夜式が終了するのは19時から20時頃で、その後に通夜振る舞いが行われます。通夜振る舞いは別室で軽い食事や飲み物を提供する形式で、30分から1時間程度続きます。参列者は通夜振る舞いに参加せず通夜式のみで退席することも可能ですが、遺族から勧められた場合は少しでも参加するのが礼儀とされています。遺族や親族は通夜振る舞いの終了後も片付けや翌日の準備があるため、すべてが終わるのは21時から22時頃になることが一般的です。

二日目の葬儀告別式の流れと時間配分

葬儀告別式は通常午前中に行われ、10時から11時頃の開始が一般的です。遺族や親族は開式の1時間から1時間半前、つまり9時から9時半頃には式場に集合し、受付の準備や供花の配置確認、僧侶との最終打ち合わせなどを行います。参列者は開式の15分から20分前までに受付を済ませて着席することが求められます。

葬儀告別式の標準的なタイムスケジュールは以下の通りです。

  1. 開式の辞と僧侶入場(5分)
  2. 読経(30分から40分)
  3. 弔辞・弔電の紹介(10分から15分)
  4. 焼香(遺族・親族10分、参列者10分から30分)
  5. 僧侶退場と閉式の辞(5分)
  6. お花入れと釘打ちの儀(15分から20分)
  7. 喪主挨拶(5分)
  8. 出棺(10分)

告別式が終わるのは正午前後になることが多く、その後遺族や親族は火葬場へ移動します。火葬場への移動時間は立地により異なりますが、15分から30分程度が一般的です。火葬場では受付手続きに15分、炉前での最後のお別れに10分、火葬の待ち時間が1時間から1時間半、収骨に20分から30分かかります。火葬場での所要時間は合計で2時間から3時間程度です。その後、式場や料亭などへ移動して精進落としを行う場合は、さらに1時間から2時間が必要です。繰り上げ初七日法要を行う場合は、精進落としの前に30分から1時間の法要時間が加わります。すべてが終了するのは15時から17時頃になることが一般的で、遺族は朝から夕方まで丸一日を葬儀に費やすことになります。

参列者向けの所要時間チェックリスト

参列者として葬式に出席する際は、自分がどの程度の時間を確保すべきか事前に把握しておくことが大切です。通夜のみに参列する場合と告別式に参列する場合では必要な時間が異なりますし、遠方から参列する場合は移動時間も考慮しなければなりません。仕事の調整や家族の予定との兼ね合いもあるため、具体的な所要時間を知っておくことは重要です。

参列者が確保すべき時間の目安を以下にまとめました。

参列パターン所要時間の目安備考
通夜のみ参列1時間30分~2時間通夜振る舞いに参加する場合
通夜のみ参列(退席)1時間~1時間30分通夜式のみで退席する場合
告別式のみ参列1時間30分~2時間出棺まで見送る場合
告別式と火葬に参列5時間~6時間親族として精進落としまで参加

一般参列者は通夜または告別式のいずれかに参列するのが通例で、両方に参列する必要はありません。勤務先の関係で参列する場合は通夜に、故人と親しい関係にあった場合は告別式に参列することが多いです。通夜のみの参列であれば、仕事帰りに立ち寄ることも可能ですが、告別式は平日の午前中に行われることが多いため、仕事を休む必要があります。移動時間は式場の立地や交通手段によって大きく異なるため、事前に経路を確認し、余裕を持った時間設定をすることが大切です。駐車場の混雑状況や公共交通機関の時刻表も事前にチェックしておくと安心です。

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一日葬や火葬式(直葬)の時間と違い

近年では従来の二日葬に代わる選択肢として、一日葬や火葬式(直葬)などの簡略化された葬儀形式を選ぶ方が増えています。これらの形式は時間的・経済的な負担を軽減できるメリットがある一方で、参列者への配慮や故人との別れの時間をどう確保するかという課題もあります。葬式の形式によって所要時間は大きく変わるため、それぞれの特徴と時間配分を正確に理解しておくことが、適切な葬儀形式の選択につながります。ここでは代表的な葬儀形式の時間的特徴について詳しく見ていきましょう。

一日葬の典型的な所要時間

一日葬は通夜を省略し、告別式と火葬を1日で執り行う形式で、全体の所要時間は1時間から6時間程度です。午前中に告別式を開始し、午後には全てが終了するため、遺族の身体的・精神的負担が軽減されるというメリットがあります。また、遠方からの参列者にとっても1日だけの予定調整で済むため、参列しやすいという利点があります。

一日葬の標準的なタイムスケジュールは次のようになります。遺族や親族は9時頃に式場に集合し、受付準備や最終確認を行います。10時から告別式が開始され、読経・焼香・お花入れなどを含めて1時間から1時間半で終了します。その後すぐに火葬場へ移動し、正午前後に火葬を開始します。火葬と収骨には2時間から3時間かかり、14時から15時頃に完了します。精進落としを行う場合はその後1時間から2時間程度を要し、全てが終了するのは15時から17時頃になります。

一日葬を選択する際の注意点としては、通夜がないため故人とゆっくり過ごす時間が限られることや、通夜に参列予定だった方が参列できなくなる可能性があることが挙げられます。また、地域によっては一日葬に対する理解が十分でない場合もあるため、親族間で事前に十分な話し合いをしておくことが重要です。費用面では通夜にかかる費用が不要になる分、二日葬よりも経済的負担が軽減されます。

火葬式(直葬)の所要時間と手続き時間

火葬式(直葬)は通夜も告別式も行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな葬儀形式です。所要時間は3時間から4時間程度と非常に短時間で完結します。費用を最小限に抑えたい場合や、故人の遺志で儀式を簡素にしたい場合、参列者がごく少数に限られる場合などに選ばれます。

火葬式(直葬)では安置施設や自宅から直接火葬場へ向かい、炉前で簡単なお別れをした後に火葬を行います。法律上、死亡後24時間以内は火葬できないため、最低でも1日は安置期間が必要です。火葬式(直葬)当日は、遺族は火葬予定時刻の30分から1時間前に火葬場に集合します。受付で火葬許可証を提出し、炉前で10分から15分程度の最後のお別れの時間を持ちます。この際、僧侶を呼んで読経をしてもらうこともできますが、その場合は20分から30分程度の時間が追加されます。

火葬には1時間から1時間半かかり、その後の収骨に20分から30分を要します。すべてが終了するのは開始から2時間から3時間後です。別途、お別れの会や偲ぶ会などを開催するケースもあります。火葬式(直葬)を選択する際は、親族や故人と親しかった方の理解を得ることが重要です。事前に十分な説明をしないと、後々トラブルになる可能性があるため注意が必要です。また、菩提寺がある場合は、事前に相談しておくことをおすすめします。火葬式(直葬)では戒名を授からないこともあるため、納骨の際に問題が生じることがあります。

家族葬と社葬の時間比較

家族葬は親族や親しい友人など限られた人数で行う葬儀形式です。通夜と告別式を行う形式の家族葬でも、一般葬と比べ焼香の時間が短く済みます。、2日間で合計2時間から8時間程度で完結することが多いです。一日葬形式の家族葬であれば、1時間から6時間程度でさらに短縮できます。

一方、社葬は企業が主催する大規模な葬儀で、参列者が数百人から千人以上になることもあります。参列者が多いため焼香の時間が長くなり、告別式だけで2時間から3時間以上かかることも珍しくありません。また、社葬では事前準備に相当な時間がかかり、葬儀委員会の設置や式次第の決定、参列者への案内発送などに2週間から4週間程度を要することが一般的です。

下記の表は、家族葬と社葬の時間的特徴を比較したものです。

項目家族葬社葬
参列者数10~30名程度数百~千名以上
告別式の所要時間1~1.5時間2~3時間以上
準備期間1~2日2~4週間

家族葬は参列者が限定されるため、故人とゆっくり向き合う時間を確保できるというメリットがあります。また、遺族の精神的・身体的負担も比較的軽く、費用も抑えられます。ただし、参列できなかった方への対応や、後日弔問客への対応が必要になることがあります。社葬は企業の社会的責任を果たす意味合いが強く、故人の功績を広く伝える場としての役割があります。ただし、準備や当日の運営に多大な労力と時間がかかるため、専門の葬儀社と綿密な打ち合わせが不可欠です。

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葬式の開始時間や時間帯を決めるポイント

葬式の日程や開始時間を決める際には、様々な要素を総合的に考慮する必要があります。遺族の希望だけでなく、火葬場の空き状況、僧侶のスケジュール、参列者の都合、地域の慣習など、多くの制約条件があるため、これらを調整しながら最適な時間を設定することが求められます。特に火葬場の予約状況は葬儀日程を決める上で最も重要な要素となり、希望する日時に予約が取れない場合は、葬儀の日程自体を変更せざるを得ないこともあります。ここでは葬式の時間を決める際の主要なポイントについて解説します。

火葬場と僧侶の予約を優先する

葬式の日程を決める際、最優先すべきは火葬場の予約状況です。火葬場の空き状況によって葬儀の日時が制約されるため、葬儀社を通じて早急に火葬場の予約を確認する必要があります。都市部では火葬場の混雑が慢性化しており、希望日時に予約が取れず、数日間待たなければならないこともあります。特に年末年始や友引明けの日は混雑するため、注意が必要です。

火葬場の予約が確定したら、次に僧侶のスケジュール調整を行います。菩提寺がある場合は、まず菩提寺の住職に連絡を取り、通夜と告別式の日時を相談します。僧侶にも他の法事などの予定があるため、希望日時に対応できない場合もあります。菩提寺がない場合は、葬儀社から僧侶を紹介してもらうことも可能ですが、その場合でも早めの手配が必要です。

火葬場の開場時間は施設によって異なりますが、一般的には9時から16時頃までで、最終の火葬受付は14時から15時頃までとなっています。告別式の開始時間は火葬場の予約時間から逆算して決めることになり、告別式から火葬開始まで2時間から3時間の余裕を見て設定します。通夜の開始時間は告別式の前日の夕方に設定するのが一般的です。火葬場と僧侶の両方の予定が確定して初めて、具体的な葬儀の時間割が決まることになります。

参列者の都合と交通時間の考え方

火葬場と僧侶の予定が確定したら、次に考慮すべきは参列者の都合です。特に親族や故人と親しかった友人など、葬儀に参列してもらいたい方々のスケジュールを可能な限り配慮することが重要です。遠方から参列する親族がいる場合は、移動時間や宿泊の必要性も考慮に入れる必要があります。

通夜を平日の夕方に設定することで、仕事を持つ参列者が仕事帰りに立ち寄ることができ、より多くの方に参列してもらえる可能性が高まります。一方、告別式は平日の午前中に行われることが多いため、参列には仕事を休む必要がありますが、故人と特に親しかった方や親族は告別式に参列することが一般的です。週末に葬儀を設定する場合は、参列者の都合がつきやすい反面、火葬場が混雑する傾向にあります。

交通アクセスも重要な考慮事項です。式場や火葬場への交通手段、所要時間、駐車場の有無などを事前に確認し、参列者に案内する必要があります。公共交通機関を利用する参列者のために、最寄り駅からの送迎バスを手配することもあります。遠方からの親族のために宿泊施設の手配が必要な場合は、式場近くのホテルを早めに予約しておくことが望ましいです。参列者への案内には、式場の住所や地図だけでなく、公共交通機関の利用方法、駐車場の情報、所要時間の目安なども記載すると親切です。

地域差や六曜など慣習による時間調整

葬儀の日程決定には地域の慣習や六曜などの暦も考慮する必要があります。六曜とは先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの日柄のことで、特に友引の日は「友を引く」という意味が忌避され、葬儀を避ける習慣があります。実際、多くの火葬場は友引の日を休業日としているため、友引には葬儀ができないケースがほとんどです。

地域によっては独特の慣習があり、葬儀の時間帯や流れが異なることがあります。例えば、一部の地域では通夜の前に火葬を行う「前火葬」の習慣があり、この場合は通常とは異なる時間配分になります。また、地域によっては通夜を午後ではなく午前中に行う習慣があったり、告別式の開始時刻に地域特有の傾向があったりします。

葬儀の時間を決める際に考慮すべき慣習や条件を以下にまとめました。

  • 友引の日は火葬場が休業するため葬儀ができない
  • 年末年始は火葬場が休業または混雑する
  • 地域によって通夜や告別式の開始時刻に傾向がある
  • 前火葬の習慣がある地域では時間配分が異なる
  • 宗派によって儀式の長さや内容が異なる

これらの慣習や条件については、葬儀社がよく把握しているため、相談しながら適切な日程と時間を設定することが大切です。特に初めて喪主を務める場合は、葬儀社のアドバイスを積極的に活用することをおすすめします。また、高齢の親族など伝統や慣習を重視する方がいる場合は、事前に意見を聞いておくとトラブルを避けることができます。

式場の空き状況と当日の天候を考慮する

葬儀式場の予約状況も日程決定の重要な要素です。特に評判の良い式場や設備が充実した式場は予約が埋まりやすく、希望日時に利用できない場合があります。火葬場の予約が確保できても、式場が確保できなければ葬儀を執り行うことができません。自宅で葬儀を行う場合は式場の心配はありませんが、近年は住宅事情から自宅葬は減少しており、ほとんどの方が葬儀式場を利用します。

季節や天候も考慮すべき要素で、特に真夏や真冬、雨天が予想される日などは、高齢の参列者への配慮が必要になります。真夏の葬儀では式場の冷房設備が重要になり、冬季は暖房設備や足元の安全性が重要です。雨天の場合は、式場や火葬場の駐車場から建物までの動線、傘の準備なども考慮する必要があります。

また、葬儀当日の交通事情も考慮すべきです。平日の朝や夕方は交通渋滞が発生しやすく、予定時刻に間に合わない参列者が出る可能性があります。大型連休や地域のイベント開催日などは、通常以上に混雑することがあるため、可能であれば避けた方が無難です。式場周辺で工事が行われている場合や、大規模イベントが予定されている場合は、葬儀社に確認しておくことをおすすめします。

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参列者と遺族の時間マナーと注意点

葬式に参列する際、または遺族として葬儀を主催する際には、時間に関する適切なマナーを守ることが大切です。時間厳守は基本中の基本ですが、万が一遅刻してしまった場合の対応方法や、やむを得ず途中退席する場合の配慮、欠席する際の連絡方法など、様々な状況に応じた適切な対応を知っておく必要があります。葬儀は故人との最後の別れの場であり、遺族の悲しみに寄り添う場でもあるため、時間に関するマナー違反は特に目立ちやすく、失礼にあたることがあります。ここでは参列者と遺族それぞれの立場での時間マナーについて詳しく解説します。

到着時間の基本マナー

参列者は通夜や告別式の開始時刻の10分から15分前には式場に到着し、受付を済ませて着席しておくことが基本マナーです。あまり早く到着しすぎると、準備中の遺族に気を遣わせてしまうため、30分以上前の到着は避けるべきです。受付では記帳と香典の提出を行いますが、混雑している場合は時間がかかることもあるため、余裕を持った到着時間を心がけましょう。

冬季はコートを着用していることが多いですが、式場に入る前にコートを脱ぎ、手に持つかクロークに預けます。会場内では指定された席に静かに着席し、開式を待ちます。スマートフォンは必ず電源を切るかマナーモードに設定し、式中は使用しないようにします。遺族や親族は参列者よりもさらに早く到着する必要があり、通夜では開式の1時間から1時間半前、告別式では1時間前には式場に到着して、受付や供花の配置、僧侶との打ち合わせなどの準備を行います。

喪主や遺族代表は、さらに早めに到着して葬儀社との最終確認や参列者リストのチェック、弔電の確認などを行います。親族席は一般参列者席よりも前方に位置するため、参列者が着席する前に親族全員が着席していることが望ましいです。遅刻は厳禁ですが、交通事情などでやむを得ず遅れる場合は、事前に葬儀社または喪主に連絡を入れることが最低限のマナーです。

遅刻や途中退席の対応方法

万が一遅刻してしまった場合は、慌てず静かに式場に入ることが重要です。式が既に始まっている場合は、葬儀社スタッフの案内に従い、大きな音を立てないよう細心の注意を払います。受付が閉まっている場合は、式後に喪主や遺族に直接お悔やみを述べ、香典をお渡しします。

やむを得ず途中退席する必要がある場合は、事前に遺族にその旨を伝えておくことが望ましいです。途中退席する際は、焼香を終えた後、読経中や弔辞の最中などは避け、儀式の区切りのタイミングで静かに退出します。退出時は最後列の通路側に座っておくと、他の参列者に迷惑をかけずに退席できます。遺族に直接挨拶できない場合は、後日改めて弔問に伺うか、お悔やみの手紙を送ることで失礼のないようにします。

遅刻や途中退席をする際の注意点を以下にまとめました。

  • 遅刻が分かった時点で葬儀社または喪主に連絡する
  • 式が始まっている場合は葬儀社スタッフの案内に従い入場する
  • 案内された席に静かに着席する
  • 途中退席は事前に遺族に伝えておく
  • 退席は儀式の区切りのタイミングで静かに行う
  • 後日改めて弔問するか手紙でお悔やみを伝える

仕事の都合などで時間に制約がある場合は、最初から通夜のみまたは告別式のみの参列にするなど、無理のない参列方法を選択することも一つの選択肢です。中途半端な参列よりも、参列できる範囲で誠意を持って故人を偲ぶ姿勢が大切です。

欠席連絡や案内のタイミング

やむを得ず葬儀に参列できない場合は、できるだけ早く欠席の連絡をすることが重要です。訃報を受け取ったら、参列の可否を速やかに判断し、欠席する場合は遺族に連絡します。電話での連絡が基本です。欠席の理由を詳しく説明する必要はなく、簡潔にお悔やみの言葉と共に欠席の旨を伝えます。

欠席する場合でも、弔電や供花を送ることで弔意を表すことができ、後日改めて弔問に伺うことも適切な対応です。弔電は通夜や告別式の開始前に届くよう手配する必要があり、遅くとも前日までに電報サービスを通じて発信します。供花を送る場合も、通夜の開始までに式場に届くよう、早めに葬儀社に連絡して手配します。香典は後日弔問に伺った際に直接手渡すか、現金書留で送ることもできます。

遺族側として参列者に案内を出す際は、日時と場所を明確に記載することはもちろん、開始時刻、式場の住所、交通アクセス、駐車場の有無なども詳細に案内します。案内は訃報から葬儀までの期間が短いため、迅速に行う必要がありますが、正確な情報を伝えることが最優先です。親族や特に親しかった方へは電話で直接連絡し、それ以外の方へはメールやFAX、葬儀社のウェブサイトなどを活用して案内を出します。最近では家族葬が増えており、参列を遠慮してもらう場合は、その旨を明確に伝えることが重要です。

受付や精進落としでの時間配慮

受付を担当する場合は、開式の1時間前には到着し、葬儀社のスタッフから受付方法の説明を受けます。受付では記帳の案内、香典の受け取り、会葬礼状の配布などを行いますが、参列者が集中する開式直前は特に混雑するため、テキパキとした対応が求められます。受付は通常2名から3名で担当し、香典を扱うため信頼できる方にお願いします。

受付での具体的な時間配分と役割は以下の通りです。

時間帯主な業務注意点
開式1時間前受付準備、芳名帳・筆記具の確認葬儀社スタッフと役割分担を確認
開式30分前~直前参列者の記帳案内、香典受取混雑するため迅速かつ丁寧な対応
開式後遅れて来た参列者への対応静かに案内し香典を預かる
閉式後香典の整理、喪主への引継ぎ正確な金額確認と記録

精進落としでは、開始時刻と終了時刻の目安を事前に参加者に伝えることが望ましいです。精進落としは故人を偲びながらの会食ですが、長時間にわたると参加者の負担になるため、1時間半から2時間程度が適切な長さとされています。喪主は開始時に挨拶をして献杯を行い、終了時刻が近づいたら締めの挨拶をして解散します。参加者は喪主の挨拶が終わるまでは席を立たず、途中退席する場合は喪主や遺族に一言断ってから静かに退席します。遠方から来られた方や高齢の方などへの配慮も忘れず、必要に応じてタクシーの手配などのサポートをすることも大切です。

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まとめ

葬式にかかる時間は、故人との関係や葬儀の形式によって大きく異なります。一般的な二日葬では通夜と告別式で合計3時間から12時間程度、一日葬では1時間から6時間程度、火葬式(直葬)では3時間から4時間程度が目安となります。通夜は18時から19時頃に開始される半通夜が主流で、通夜振る舞いを含めて2時間前後、告別式は10時頃に開始され1時間から2時間、その後の火葬と収骨には2時間から3時間、精進落としには1時間から2時間程度を要します。

参列者は開始時刻の10分から15分前には受付を済ませて着席しておくことが基本マナーで、遺族や親族は開式の1時間から1時間半前には式場に到着して準備を行います。葬式の日程や開始時刻を決める際は、火葬場と僧侶の予約状況を最優先し、参列者の都合や地域の慣習、友引などの六曜も考慮する必要があります。やむを得ず遅刻や欠席をする場合は、事前に連絡を入れ、後日改めて弔問に伺うなど誠意を持った対応が求められます。

葬式の流れと所要時間を事前に把握しておくことで、参列者は余裕を持ったスケジュール調整ができ、遺族は参列者への適切な案内と円滑な進行が可能になります。故人との最後の時間を心穏やかに過ごすためにも、時間に関する基本的な知識とマナーを理解しておくことが大切です。

時間の準備と同様に、葬儀にかかる費用についても事前に理解しておくことが重要です。葬儀費用の不安解消と安心できる葬儀の実現には、明確な料金体系と充実したサポート体制の両立が求められます。ちゃんとしたお葬式では、必要なものが全て含まれた定額プランをご用意しており、参列者によって変動するおもてなし費用や式場利用料以外には、追加料金を一切かけずにお葬式ができます。大切な方とのお別れを心穏やかに迎えられるよう、明瞭な料金でご家族に寄り添います。葬儀に関するご相談は、こちらから無料でお問い合わせいただけます。

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運営者 ちゃんとしたお葬式運営事務局
所在地 〒101-0024
東京都千代田区神田和泉町1番地6-16 ヤマトビル405
電話番号 0120-43-5940
事業内容 葬儀や供養など、ライフエンディングに関するサービスの運営・提供

ご不明な点がある方やお困りの方は、お気軽にお問い合わせください

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