浄土真宗の葬儀にかかるお布施相場とマナー|金額の目安と注意点
- お布施
2025年12月1日

浄土真宗の葬儀を執り行う際、多くの方が不安に感じるのがお布施の金額や渡し方のマナーです。お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものですが、明確な価格設定がないため、適切な金額がわからず戸惑う方も少なくありません。浄土真宗では他の宗派と異なり、法名(戒名)が基本的に無料とされるため、お布施の考え方にも特徴があります。本記事では、浄土真宗の葬儀におけるお布施の相場や金額の目安、僧侶の人数や葬儀の規模による違い、正しい包み方や渡し方のマナーまで、実践的な情報を詳しく解説します。
浄土真宗の葬儀でのお布施相場
浄土真宗の葬儀におけるお布施の相場は、他の宗派と比較してやや低めの傾向にあります。これは浄土真宗では法名(戒名)料が基本的に無料とされているためで、お布施は主に僧侶の読経や儀式への感謝の気持ちとして包まれます。ただし、僧侶の人数や葬儀の規模、地域によって金額は大きく変動するため、事前に目安を知っておくことが重要です。
全国的な葬儀のお布施平均が約40万円であるのに対し、浄土真宗では戒名料が含まれないことから、実質的な負担は軽減される傾向にあります。まずは一般的な金額と、葬儀後の法要ごとの相場について詳しく見ていきましょう。
お布施の一般的な金額
浄土真宗の葬儀におけるお布施の一般的な相場は、導師(僧侶)1人の場合で10万円から30万円程度とされています。この金額は通夜と告別式を合わせた葬儀全体に対するお布施で、多くの場合は15万円から20万円程度が中心価格帯となっています。
副導師が参列する場合は、1人あたり5万円から15万円程度を追加でお渡しするのが一般的です。たとえば導師1人と副導師1人であれば合計15万円から45万円、導師1人と副導師2人であれば合計20万円から60万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで目安であり、菩提寺との関係性や地域の慣習によって変動することを理解しておく必要があります。
格式の高い法名を希望する場合は、追加で20万円から50万円程度の費用が発生することもあります。このような場合は、お布施の総額が35万円を超えることも珍しくありません。
葬儀後の法要ごとの相場
浄土真宗では葬儀後にも初七日や四十九日などの法要が行われ、その都度お布施をお渡しします。初七日法要のお布施は3万円から5万円程度が相場で、最近では葬儀当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」が一般的になっており、この場合は葬儀のお布施に含めることもあります。
四十九日法要では3万円から5万円程度、一周忌や三回忌などの年忌法要では3万円から5万円程度が目安とされています。納骨法要を別に行う場合は、1万円から3万円万円程度を別途用意するのが一般的です。
これらの法要は葬儀よりも小規模で行われることが多く、参列する僧侶も少ないため、葬儀のお布施よりも金額は抑えられる傾向にあります。ただし、複数の僧侶が参列する場合や、特別な読経をお願いする場合は金額が上がることもあります。
地域差と規模別の目安
お布施の金額は地域によって大きな差があり、都市部では高めに、地方では低めに設定される傾向があります。東京や大阪などの大都市圏では20万円から30万円程度が相場となることが多い一方で、地方では10万円から15万円程度で済むケースもあります。
葬儀の規模による違いも重要なポイントです。家族葬や小規模な葬儀では10万円から15万円程度でも適切とされることがありますが、一般葬や大規模な葬儀では20万円以上が期待されることが多いです。葬儀の参列者数や会場の規模に応じて、お布施の金額を調整することが望ましいとされています。
また、菩提寺がある場合とない場合でも相場は異なります。長年お世話になっている菩提寺であれば、関係性を考慮してやや多めに包むことが一般的です。一方、葬儀社を通じて僧侶を依頼する場合は、明確な料金設定がされていることも多く、10万円から20万円程度の範囲内で設定されることが多いです。
お布施の金額を決める主な判断ポイント
お布施の金額を決める際には、複数の要素を総合的に判断する必要があります。浄土真宗の葬儀では、僧侶の人数や菩提寺との関係性、法名の格式、葬儀の規模など、さまざまな要因が金額に影響を与えます。
これらのポイントを事前に理解しておくことで、適切な金額を判断でき、僧侶や寺院との良好な関係を保ちながら葬儀を執り行うことができます。それぞれの判断ポイントについて、具体的に見ていきましょう。
導師(僧侶)の人数と役割
お布施の金額を左右する最も大きな要因の一つが、葬儀に参列する僧侶の人数です。浄土真宗の葬儀では、中心となって儀式を執り行う導師と、それを補佐する副導師が参列することがあります。導師のお布施が10万円から30万円程度であるのに対し、副導師は1人あたり5万円から15万円程度が相場です。
導師は葬儀全体の進行を担い、最も重要な読経や法話を行うため、お布施も最も高額になります。副導師は導師を補佐し、読経に加わったり儀式の一部を担当したりする役割を持ちます。大規模な葬儀では副導師が2人から3人参列することもあり、その場合はお布施の総額も増加します。
菩提寺の住職が導師を務める場合と、葬儀社を通じて依頼した僧侶が導師を務める場合でも、金額の考え方は異なることがあります。長年の関係がある菩提寺の住職には、感謝の気持ちを込めてやや多めにお渡しすることが一般的です。
菩提寺か依頼寺かで変わる相場
菩提寺がある場合とない場合では、お布施の相場や考え方が大きく異なります。菩提寺とは、先祖代々お世話になっているお寺のことで、日頃から法要や墓地の管理などで関係を持っています。菩提寺に葬儀を依頼する場合は、これまでの関係性や今後の付き合いも考慮して、やや多めの金額を包むことが望ましいとされています。
一方、菩提寺がない場合や遠方で参列できない場合は、葬儀社を通じて僧侶を依頼することになります。この場合は、葬儀社が提示する料金プランに従うことが多く、金額も明確に設定されていることが一般的です。葬儀社経由の場合は10万円から20万円程度の範囲内で設定されることが多く、菩提寺に依頼するよりも相場は低めになる傾向があります。
ただし、葬儀後の法要や年忌法要も同じ寺院にお願いすることを考えると、最初の葬儀でも一定の金額を包んでおくことで、今後の関係がスムーズになることもあります。短期的な金額だけでなく、長期的な関係性も視野に入れて判断することが大切です。
法名料の扱い
浄土真宗では法名(他宗派でいう戒名)は本来無料とされており、これが他宗派と大きく異なる点です。浄土真宗の教えでは、阿弥陀如来の救いは平等であり、故人の生前の地位や財産に関係なく、すべての人が同じように往生できるとされています。そのため、基本的な法名に対して料金を求めることはありません。
ただし、格式の高い法名を希望する場合は別です。「院号」や「道号」などの格式の高い称号を付ける場合は、追加で20万円から50万円程度の費用が発生することがあります。このような格式の高い法名を希望する場合は、事前に寺院に相談し、費用の目安を確認しておくことが重要です。
法名料が無料であることは、浄土真宗の葬儀費用が他宗派よりも抑えられる大きな理由の一つです。一般的な仏教葬儀では戒名料が20万円から100万円程度かかることも珍しくないため、この点で浄土真宗は経済的な負担が軽いといえます。
葬儀の規模と喪主の意向
葬儀の規模もお布施の金額を決める重要な要素です。家族葬のような小規模な葬儀では10万円から15万円程度でも適切とされる一方で、一般葬や社葬のような大規模な葬儀では20万円以上が期待されることが多いです。参列者の人数や会場の規模に応じて、お布施の金額を調整することが一般的です。
喪主の意向や経済状況も考慮すべきポイントです。お布施は義務的な支払いではなく、あくまで感謝の気持ちを表すものですから、無理のない範囲で包むことが大切です。経済的に厳しい状況であれば、正直に寺院に相談することで、柔軟に対応してもらえることもあります。
また、故人の遺志や生前の信仰心の深さによっても、お布施の金額を判断することがあります。故人が熱心な門徒であった場合や、生前から寺院に貢献していた場合は、その気持ちを引き継ぐ形で多めに包むことも考えられます。逆に、宗教的な儀式を簡素にしたいという故人の希望があった場合は、それに沿った対応をすることも一つの選択肢です。
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浄土真宗のお布施の内訳とお布施以外の謝礼
浄土真宗の葬儀では、お布施以外にもいくつかの謝礼を用意する必要があります。お車代や御膳料は、僧侶の交通費や食事代として別途お渡しするもので、お布施とは性質が異なります。
また、納骨や永代供養に関する費用も、地域や寺院によって扱いが異なるため、事前に確認しておくことが重要です。ここでは、お布施以外の謝礼の種類と目安金額、さらに確認すべき項目について詳しく解説します。
お車代と目安金額
お車代は、僧侶が葬儀場や自宅まで来ていただく際の交通費として、お布施とは別にお渡しする謝礼です。お車代の相場は5千円から1万円程度が一般的で、距離が遠い場合や複数回の移動がある場合は多めに包むこともあります。
菩提寺が近隣にある場合でも、礼儀としてお車代を用意するのがマナーとされています。ただし、寺院の方から「お車代は不要です」と申し出があった場合は、その意向に従うことも適切な対応です。また、葬儀社が送迎を手配している場合は、お車代が不要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。
お車代は白い封筒に入れ、表書きは「お車代」または「御車代」と書きます。お布施とは別の封筒に入れて、葬儀の前後にお渡しするのが一般的です。副導師が参列する場合は、それぞれに個別にお車代を用意します。
御膳料と目安金額
御膳料は、通夜や葬儀後の会食に僧侶が参加されない場合に、食事代として別途お渡しする謝礼です。相場は5千円から1万円程度です。僧侶が会食に参加される場合は、御膳料を用意する必要はありません。
通夜振る舞いや精進落としに僧侶をお招きする場合は、食事の席を設けることで御膳料の代わりとなります。ただし、僧侶が辞退される場合や時間の都合で参加できない場合は、御膳料を別途用意しておくことが礼儀とされています。事前に僧侶の予定を確認し、会食への参加可否を把握しておくとスムーズです。
御膳料もお車代と同様に、白い封筒に入れて表書きは「御膳料」と書きます。複数の僧侶が参列する場合は、それぞれに個別に用意するのが基本です。お布施、お車代、御膳料は別々の封筒に分けて用意し、まとめてお渡しします。
納骨や永代供養の費用と浄土真宗の扱い
納骨や永代供養に関する費用は、お布施とは別に考える必要があります。納骨法要を行う場合は、1万円から3万円程度のお布施を別途用意するのが一般的です。納骨堂や墓地の使用料については、寺院や霊園によって異なり、数十万円から数百万円まで幅広い価格帯があります。
永代供養については、浄土真宗では他宗派とやや異なる考え方をします。浄土真宗では故人はすでに阿弥陀如来の浄土に往生しているとされるため、供養という概念が他宗派とは異なります。それでも実際には永代供養のサービスを提供している浄土真宗の寺院も多く、費用は10万円から150万円程度が相場となっています。
これらの費用は地域や寺院によって大きく異なるため、必ず事前に確認することが重要です。特に菩提寺がある場合は、墓地の管理費や年間の護持費なども継続的に必要になることがあるため、長期的な視点で費用を把握しておくことが望ましいです。
葬儀社や寺院への確認項目
お布施やその他の謝礼について不安がある場合は、葬儀社や寺院に直接確認することが最も確実です。葬儀社は多くの葬儀を手がけているため、地域の相場や慣習について詳しい情報を持っています。特に初めて喪主を務める方は、遠慮せずに相談することをおすすめします。
寺院に確認する際は、「どのくらいお包みすればよろしいでしょうか」と直接的に金額を尋ねるのではなく、「一般的にはどのくらいの方が多いですか」といった聞き方をすると、相手も答えやすくなります。菩提寺がある場合は、過去の法要でのお布施の記録があれば、それを参考にすることもできます。
確認すべき項目としては、お布施の目安金額、お車代や御膳料の要否、納骨や法要の日程と費用、法名の格式と追加費用の有無、今後の法要のスケジュールなどが挙げられます。これらを事前に確認しておくことで、葬儀当日に慌てることなく、スムーズに進行できます。
浄土真宗のお布施の書き方と包み方マナー
お布施の金額が決まったら、次は正しい書き方と包み方を理解することが大切です。浄土真宗では他宗派と共通するマナーもありますが、細かい点で異なる部分もあります。適切なマナーを守ることで、僧侶や寺院に対する敬意を示すことができます。
封筒の選び方から表書き、中袋の書き方、お金の入れ方まで、具体的な手順を詳しく解説します。これらのマナーは地域によって多少の違いがあることもありますが、基本的な作法を押さえておけば問題ありません。
封筒の選び方と表書き
お布施を包む封筒は、白無地の封筒または奉書紙を使用するのが正式とされています。白無地の封筒は郵便番号欄がないものを選び、水引のない無地のものが適切です。市販の不祝儀袋は使用せず、シンプルな白封筒を使うことがポイントです。
奉書紙を使う場合は、中包みにお金を入れ、それを奉書紙で包む方法が最も丁寧な形式です。奉書紙は文房具店や仏具店で購入でき、包み方にも作法があります。ただし、現代では白無地の封筒を使用することが一般的になっており、特に形式にこだわる必要がなければ封筒で問題ありません。
表書きは毛筆または筆ペンで「御布施」と書きます。墨の色は濃墨を使用し、薄墨は使いません。薄墨は不祝儀袋で使用するものであり、お布施には適しません。下段には施主または喪主の名前をフルネームで書きます。
中袋と裏面の書き方
市販のお布施用封筒には中袋が付いているものもあります。中袋がある場合は、表面の中央に金額を、裏面の左下に住所と氏名を書きます。金額は旧字体の漢数字を使用するのが正式で、「金〇萬円」または「金〇〇萬円」と書きます。
旧字体の漢数字は以下のように書きます。1は「壱」、2は「弐」、3は「参」、5は「伍」、10は「拾」、万は「萬」または「万」となります。たとえば15万円であれば「金壱拾伍萬円」と書きます。中袋がない場合は、外袋の裏面左下に金額と住所氏名を書く方法もありますが、省略しても差し支えありません。
住所と氏名を書く理由は、寺院側が記録を残すためです。特に菩提寺の場合は、誰からいくらお布施をいただいたかを記録として残すことが一般的なため、記載しておくと丁寧です。筆記用具は表書きと同様に毛筆または筆ペンを使用し、丁寧に書くことを心がけます。
お金の入れ方と札の向き
お布施に入れるお札は、新札を使用するのが基本マナーです。新札は銀行で両替することができ、事前に用意しておくことが望ましいです。ただし、新札が用意できない場合は、できるだけきれいなお札を選んで使用します。不祝儀とは異なり、お布施では新札を使うことが礼儀とされています。
お札の向きは、封筒の表面に対して、お札の肖像画が上になるように入れるのが正しい方法です。複数枚のお札を入れる場合は、すべての向きを揃えて入れます。お札は三つ折りにせず、封筒の大きさに合わせてそのまま入れることが一般的です。
封筒に入れる際は、お札を封筒の底にしっかりと揃えて入れます。封筒の口は糊付けせず、折り込むだけにするのが一般的です。これは、受け取る側が開封しやすいようにという配慮からです。お布施は感謝の気持ちを表すものですから、一つ一つの作法に心を込めて準備することが大切です。
袱紗や二重封筒の扱い
お布施を持参する際は、袱紗に包んで持参するのが正式なマナーです。袱紗は紫色や紺色、グレーなどの落ち着いた色を選びます。慶事用の明るい色の袱紗は避け、弔事にも慶事にも使える紫色が最も一般的です。袱紗に包むことで、封筒が折れたり汚れたりするのを防ぎ、丁寧な印象を与えることができます。
袱紗の包み方は、袱紗を広げて中央よりやや右に封筒を置き、右→下→上→左の順に折りたたみます。小さめの袱紗を使用する場合は、挟み込むタイプの袱紗でも問題ありません。
二重封筒については、特に使用する必要はありません。お布施は不祝儀ではないため、繰り返しを避けるという意味での二重封筒は不要です。白無地の封筒一枚で十分であり、それを袱紗に包んで持参する形が最も一般的で適切な方法とされています。
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浄土真宗の葬儀でのお布施の渡し方とタイミング
お布施の準備が整ったら、次は正しい渡し方とタイミングを理解することが重要です。お布施は僧侶への感謝の気持ちを表すものですから、渡し方にも心配りが必要です。適切なタイミングと場所、渡す際の言葉遣いなど、細かいマナーを守ることで、より丁寧な印象を与えることができます。
ここでは、葬儀当日の渡し方から事前の対応方法、よくあるトラブルの回避方法まで、実践的な情報をお伝えします。初めて喪主を務める方でも安心して対応できるよう、具体的な手順を詳しく解説します。
葬儀当日の渡し方と受け渡し場所
お布施を渡すタイミングは、葬儀が始まる前または葬儀が終わった後のどちらかが一般的です。最も多いのは、葬儀が終わった後、僧侶が控室に戻られたタイミングで、喪主が直接お渡しする方法です。このタイミングであれば、葬儀のお勤めに対する感謝の気持ちを直接伝えることができます。
渡す際は、袱紗から取り出し、小さなお盆や袱紗の上に載せて両手で差し出します。お盆がない場合は、袱紗を台代わりにして差し出すことも可能です。直接手渡しするのではなく、お盆や袱紗を介して渡すことが礼儀とされています。その際、「本日はありがとうございました。些少ですがお納めください」といった挨拶を添えます。
お車代や御膳料も同時に渡す場合は、お布施を上にして重ねて渡します。封筒の向きは、僧侶から見て表書きが正面になるように向けて差し出すのがマナーです。複数の僧侶がいる場合は、導師に対してまとめて渡し、「他の方々にもよろしくお伝えください」と一言添えることもあります。
事前の連絡や振込での対応方法
最近では、事前にお布施の金額や支払い方法について相談することも一般的になってきました。特に葬儀社を通じて僧侶を依頼する場合は、料金が明示されていることが多く、事前に金額が決まっていることもあります。この場合は、葬儀社の指示に従って準備すれば問題ありません。
菩提寺に依頼する場合でも、不安があれば事前に電話で相談することができます。「今回の葬儀でどのくらいお包みすればよいか、目安を教えていただけますか」と丁寧に尋ねれば、多くの場合は教えていただけます。事前に確認しておくことで、当日の不安を軽減し、適切な金額を準備することができます。
振込での対応については、寺院によって対応が異なります。一部の寺院では銀行振込を受け付けていることもありますが、伝統的には現金で直接お渡しするのが基本です。振込を希望する場合は、必ず事前に寺院に確認し、了承を得てから手続きを行います。振込の場合でも、当日は僧侶に対して直接感謝の言葉を伝えることが大切です。
よくあるトラブルと事前に確認すべきこと
お布施に関するトラブルで最も多いのが、金額の認識の違いです。喪主側が考えていた金額と、寺院側が期待していた金額に大きな差があると、後々の関係に影響することもあります。このようなトラブルを避けるためには、事前に葬儀社や寺院に相談し、地域の相場を確認しておくことが重要です。
もう一つのトラブルは、お布施以外の費用についての認識不足です。お車代や御膳料、法名料などが別途必要になることを知らずに、お布施だけを用意していたというケースもあります。事前に必要な項目をすべて確認し、それぞれの金額を個別の封筒に用意しておくことで、こうしたトラブルを防ぐことができます。
その他、確認すべき事項としては、僧侶の人数と役割、葬儀の進行スケジュール、会食への参加可否、今後の法要の予定などがあります。これらを事前に確認しておくことで、当日スムーズに進行でき、僧侶や寺院との良好な関係を維持することができます。また、不明な点があれば、遠慮せずに葬儀社や寺院に質問することが、結果的に最も良い対応となります。
まとめ
浄土真宗の葬儀におけるお布施は、導師1人の場合で10万円から30万円程度が一般的な相場であり、副導師が加わる場合は1人あたり5万円から15万円程度を追加します。法名料が基本的に無料であることが浄土真宗の特徴で、他宗派と比較して経済的負担が軽減される傾向にあります。ただし格式の高い法名を希望する場合は、20万円から50万円程度の追加費用が発生することもあります。
お布施の金額は、僧侶の人数や葬儀の規模、菩提寺との関係性、地域の慣習などによって変動します。家族葬などの小規模な葬儀では10万円から15万円程度でも適切とされる一方、大規模な葬儀では20万円以上が期待されることが多いです。お布施以外にもお車代や御膳料が必要になる場合があり、それぞれ5千円から1万円程度を別途用意するのが一般的です。
お布施の包み方は、白無地の封筒に新札を入れ、表書きは「御布施」と毛筆または筆ペンで書きます。お札は肖像画が上になるように入れ、袱紗に包んで持参するのが正式なマナーです。渡すタイミングは葬儀終了後が一般的で、お盆または袱紗の上に載せて両手で差し出し、感謝の言葉を添えることが大切です。金額やマナーに不安がある場合は、事前に葬儀社や寺院に相談することで、適切な対応ができ、安心して葬儀を執り行うことができます。
葬儀費用の不安解消と安心できる葬儀の実現には、明確な料金体系と充実したサポート体制の両立が求められます。ちゃんとしたお葬式では、必要なものが全て含まれた定額プランをご用意しており、参列者によって変動するおもてなし費用や式場利用料以外には、追加料金を一切かけずにお葬式ができます。大切な方とのお別れを心穏やかに迎えられるよう、明瞭な料金でご家族に寄り添います。葬儀に関するご相談は、こちらから無料でお問い合わせいただけます。



