自宅で葬儀のやり方完全ガイド|費用・流れ・メリット・デメリット・準備すること
- 葬儀・葬式の基礎知識
2026年1月30日

自宅で葬儀を行う「自宅葬」は、故人が慣れ親しんだ環境で最後のお別れができる葬儀形式です。式場費用を抑えられる可能性がある一方で、会場の準備や近隣への配慮など、事前の準備が欠かせません。
本記事では、自宅で葬儀を検討している方に向けて、具体的な進め方から費用相場、準備すべき項目まで、実践的な情報を網羅的に解説します。
自宅で葬儀を行うメリットとデメリット
自宅で葬儀を行う際には、その特性を理解した上で準備を進めることが重要です。ここでは自宅葬ならではの利点と課題、向いている家族構成や実施が難しいケースについて詳しく見ていきます。
自宅で葬儀を行うメリット
自宅で葬儀を行う最大のメリットは、故人が生前暮らしていた空間で最期のお別れができるという点です。思い出の品や家族写真に囲まれながら、ゆっくりと故人を偲ぶ時間を持てます。斎場のように時間制限が厳しくないため、家族のペースで準備や式を進められる柔軟性もあります。
費用面でも、式場使用料が不要になることで葬儀費用全体を抑えられる可能性があります。参列者を家族や親しい親族のみに絞ることで、返礼品や飲食接待の費用も最小限に抑えられます。また、自宅という慣れた環境であるため、高齢の家族や小さな子どもがいる場合でも、負担を軽減しながら参列できる点も見逃せません。
移動の負担が少ないことも利点です。ご遺体を安置した場所からそのまま通夜・葬儀を行えるため、斎場への移動や式場の予約に悩む必要がありません。家族の都合に合わせて日程を調整しやすく、急な変更にも対応しやすいのが自宅葬の特徴といえます。
自宅で葬儀を行うデメリット
自宅で葬儀を行う際の最大の課題は、物理的なスペースの確保です。祭壇や焼香台の設置、参列者が着席できる広さ、ご遺体を安置する部屋など、一定の広さと動線の確保が求められます。狭い間取りやマンションの場合、参列者が多いと収容しきれない可能性があります。
近隣住民への配慮も欠かせません。読経の音や線香の煙、参列者の出入りによる騒音、駐車スペースの問題など、周囲の生活環境に影響を及ぼすリスクがあります。事前に近隣へ挨拶を行い、理解を得ておくことが重要です。特に集合住宅では、管理規約で葬儀の実施が制限されている場合もあるため、事前確認が必須となります。
家族の負担が増える点も見逃せません。会場の準備や片付け、参列者の対応など、斎場であれば葬儀社や式場スタッフが担当する部分を家族が行う必要があります。ご遺体の安置環境の管理、特に夏場の温度管理やドライアイスの交換頻度など、衛生面での配慮も求められます。
自宅葬に向く家族構成や状況
自宅で葬儀を行うのに向いているのは、参列者を家族や親族など少人数に絞れる場合です。十数名程度までの規模であれば、一般的な住宅でも対応可能なケースが多くなります。故人が自宅での生活を大切にしていた場合や、慣れ親しんだ環境で送ってあげたいという家族の強い希望がある場合にも適しています。
広めの一戸建てで、仏間や和室など祭壇を設置できるスペースがある住宅では実施しやすくなります。また、近隣との距離がある住環境や、近所との関係が良好で事前に理解を得やすい状況であれば、トラブルのリスクも低減できます。故人が長年その地域に住んでおり、近隣住民との付き合いが深い場合には、かえって配慮してもらえることもあります。
駐車スペースが確保できる、または公共交通機関でのアクセスが良好な立地であれば、参列者の利便性も高まります。家族の中に体力のある協力者が複数いて、準備や片付けを分担できる体制が整っている場合も、自宅葬の実施がスムーズになります。
自宅で葬儀ができない場合の理由
マンションやアパートなどの集合住宅では、管理規約で葬儀の実施が制限されているケースがあります。エレベーターや共用廊下でのご遺体の搬送、棺の運び出しが構造上困難な場合もあり、事前に管理会社や大家への確認が必要です。高層階の場合、エレベーターのサイズが棺に対応していないこともあります。
賃貸住宅では、契約内容によって葬儀の実施が禁止されていたり、原状回復の観点から大家が許可しないケースもあります。また、住宅の構造上、ご遺体を安置できる適切な部屋がない場合や、室温管理が難しい環境では、衛生面のリスクから実施が困難になります。
近隣との関係が良好でない場合や、既に騒音などでトラブルがある場合には、葬儀の実施によってさらなる問題を引き起こす可能性があります。駐車スペースがまったく確保できない立地や、道路が狭くて霊柩車が進入できない場合も、物理的に実施が難しくなります。
相談員が待機しています。
最短30分でお迎えに伺います。
ご葬儀のご依頼・ご相談はこちら
0120-43-5940
- 通話無料
- 相談無料
- 24時間365日対応
自宅で葬儀を行う際の準備とチェックリスト
自宅で葬儀をスムーズに進めるには、事前の綿密な準備が欠かせません。ここでは会場のレイアウトから遺体安置、必要物品の手配、参列者への連絡まで、具体的な準備項目を解説します。
自宅で葬儀を行う際の会場準備とレイアウト
会場となる部屋の選定では、祭壇設置スペースと参列者の動線を同時に確保できるかどうかが重要です。一般的には仏間や和室、リビングなど比較的広い部屋を使用します。祭壇の背面には壁があることが望ましく、窓がある場合はカーテンやついたてで目隠しをすることもあります。
家具の配置を見直し、通路を確保します。玄関から式場となる部屋までの動線、焼香の列ができる場所、参列者が座る位置を事前にシミュレーションしましょう。受付を設置する場合は、玄関付近に小さなテーブルと椅子を配置し、香典帳や筆記具を準備します。立礼焼香を行う場合には、焼香台の前に十分なスペースを確保する必要があります。
電源の確保も忘れてはいけません。照明や音響設備、夏場であれば空調機器の使用を想定し、延長コードなどを準備します。また、靴を脱いで上がる場合には、玄関のスペースが手狭にならないよう、靴箱の整理や靴を置く場所の確保も必要です。
会場となるご自宅とお部屋、導線については、葬儀社と事前相談をしておくと安心できます。希望される祭壇を作れるか、導線に無理はないか、間口は十分かなど、プロの目線でチェックしておけば、もしものときに考えていたことができないというようなことを避けることができます。また、目隠しの幕などで追加の料金がかかることもあるので、その点でも事前相談をしておくことをおすすめします。
遺体の安置と搬送の手配方法
ご遺体の安置には、清潔で風通しの良い部屋を選びます。布団を敷いて横たえる方法が一般的で、枕元には枕飾りと呼ばれる小さな祭壇を設置します。枕飾りには線香、ろうそく、花、水、ご飯などを供えるのが通例です。ご遺体は火葬まで数日間安置されるため、ドライアイスで保冷する処置が必要になります。
病院や施設から自宅への搬送は、葬儀社に依頼するのが一般的です。24時間対応の葬儀社に連絡し、自宅葬を希望する旨を伝えましょう。搬送時には、玄関や廊下、階段の幅、エレベーターのサイズなど、ストレッチャーや棺が通れるかどうかを事前に確認します。マンションの場合には、搬送経路を葬儀社と一緒に下見しておくと安心です。
ご遺体の安置場所は、直射日光が当たらず、できるだけ涼しい部屋が適しています。夏場は特に室温管理に注意が必要で、エアコンを使用して室温を低めに保つよう心がけます。ドライアイスは1日に数回交換する必要があるため、葬儀社と交換のタイミングや方法について打ち合わせておきましょう。
祭壇・棺・遺影などの手配と配置
祭壇や棺、骨壷、仏具などの葬儀に必要な物品は、基本的に葬儀社が用意します。自宅のスペースに合わせた祭壇のサイズを選定し、供花の配置や焼香台の位置などを葬儀社の担当者と相談しながら決めていきます。祭壇には生花を使用するケースが多く、故人の好きだった花を取り入れることも可能です。
遺影写真は、故人の人柄が伝わる表情の良いものを選びます。プリント写真だけでなく、スマートフォンに保存されているデータからでも作成できるため、早めに葬儀社に相談しましょう。写真の背景が複雑な場合でも、画像処理で調整してもらえることがあります。遺影は祭壇の中央に配置し、参列者からよく見える位置に設置します。
棺は納棺の際に故人を安置するもので、木製の桐棺が一般的です。棺のサイズは部屋の広さや搬送経路を考慮して選びます。納棺の際には、故人の好きだった衣類や思い出の品を一緒に入れることができますが、金属類やプラスチック製品など火葬できないものは避けましょう。
食事や接待の準備チェックリスト
通夜振る舞いや精進落としなど、参列者への食事の提供を予定している場合には、事前に人数を見積もり、料理を手配します。仕出し弁当や寿司などを注文する方法が一般的で、葬儀社を通じて手配することも可能です。自宅で提供する場合には、配膳スペースや食器の準備も必要になります。
飲み物については、お茶やコーヒー、ジュースなどを用意します。特に通夜の際には、参列者が長時間滞在することもあるため、温かい飲み物と冷たい飲み物の両方を準備しておくと親切です。湯飲みやコップ、紙コップなども人数分用意しましょう。
返礼品は、香典をいただいた方にお渡しする品物で、香典返しとは別に当日お渡しするものです。お茶やタオル、海苔などが定番で、葬儀社を通じて手配できます。返礼品は受付近くに保管しておき、お帰りの際にお渡しできるよう準備します。数量は参列予定者数よりも少し多めに用意しておくと安心です。
参列者への案内状や連絡方法の作り方
自宅で葬儀を行う場合、参列者への案内では自宅の住所と詳しいアクセス方法を明記することが重要です。最寄り駅からの道順、目印となる建物、駐車スペースの有無などを具体的に伝えます。カーナビやスマートフォンの地図アプリで検索しやすいよう、正確な住所を記載しましょう。
連絡方法は、電話、メール、SNSなど、相手との関係性や緊急性に応じて使い分けます。親族や近しい友人には電話で直接連絡し、職場関係者や知人には訃報を記したメールやメッセージを送ることが一般的です。その際、通夜・葬儀の日時、場所、喪主名、連絡先などの基本情報を漏れなく伝えます。
自宅葬では参列者を限定するケースも多いため、家族葬として執り行う旨を明確に伝えることも大切です。香典や供花を辞退する場合には、その旨も案内に含めます。後日、弔問を受け付けるかどうかについても、あらかじめ方針を決めて伝えておくと、参列できなかった方への配慮となります。
自宅で葬儀を行う手続きと法的な注意点
自宅で葬儀を行う際には、法的な手続きや衛生管理の基準を守ることが求められます。ここでは死亡届の提出から火葬場の手配、集合住宅での規則確認まで、押さえておくべき手続きを解説します。
死亡届や医師の診断書の手続き
人が亡くなると、医師から死亡診断書または死体検案書が発行されます。自宅で亡くなった場合には、かかりつけ医がいればその医師に、いなければ救急や警察の指示に従って医師の診断を受けます。この診断書は、死亡届と一体になった用紙として交付されるのが一般的です。
死亡届は、死亡の事実を知った日から7日以内に、故人の死亡地・本籍地、または届出人の所在地の市区町村役場に提出する必要があります。多くの場合、葬儀社が代行して提出してくれるため、担当者に死亡診断書を預けて手続きを依頼します。届出人は通常、親族や同居者が務めます。
死亡届を提出すると、火葬許可証が交付されます。この火葬許可証がなければ火葬を行うことができないため、葬儀までに必ず取得しておく必要があります。火葬後には、埋葬許可証が交付され、これが納骨の際に必要な書類となります。これらの書類は大切に保管しましょう。
火葬場の手配と火葬予約の流れ
火葬場の予約は、死亡届を提出して火葬許可証を取得した後に行います。火葬場は自治体が運営する公営のものと、民間が運営するものがあり、公営の方が費用は安価ですが、予約が混み合っていることもあります。葬儀社を通じて予約を取るのが一般的で、希望日時を伝えて空き状況を確認してもらいます。
火葬の予約状況によっては、希望する日に葬儀を行えないこともあります。特に友引の翌日や連休明けなどは混雑しやすく、数日待つケースもあります。そのため、ご遺体の安置期間が延びることを見越して、ドライアイスの追加手配や安置環境の管理について葬儀社と相談しておくことが大切です。
火葬当日は、喪主や親族が火葬場に同行し、火葬炉の前で最後のお別れをします。火葬には約1時間程度かかり、その間は控室で待機します。火葬後には収骨を行い、骨壷に遺骨を納めます。このとき、火葬許可証に火葬済みの印が押され、埋葬許可証として返却されますので、納骨まで大切に保管してください。
集合住宅や自治体の規則確認の方法
マンションやアパートなどの集合住宅で自宅葬を行う場合には、必ず管理規約を確認しましょう。多くの集合住宅では、共用部分の使用方法や居室での葬儀実施について規定があります。管理会社や管理組合に事前に連絡し、葬儀を行うことの可否や注意事項を確認することが重要です。
賃貸住宅の場合には、大家や不動産会社への連絡も必要です。契約書に葬儀に関する条項がないか確認し、許可を得てから進めましょう。無断で実施すると、契約違反となる可能性があります。また、共用廊下やエレベーターでのご遺体や棺の搬送についても、事前に確認と許可が必要です。
自治体によっては、自宅での葬儀に関する届出や衛生管理の基準が定められている場合があります。保健所や市区町村の窓口に問い合わせて、必要な手続きがないか確認しておくと安心です。特にご遺体の安置期間が長くなる場合には、衛生面での配慮が求められることがあります。
遺体保管と衛生管理に関する注意点
ご遺体の衛生管理は、ドライアイスによる保冷が基本となります。ドライアイスは絶やさないように交換する必要があり、特に夏場や室温が高い環境では頻度が増えます。葬儀社と交換のスケジュールを事前に確認し、必要に応じて追加のドライアイスを手配してもらいましょう。
安置する部屋は、できるだけ涼しく風通しの良い場所を選び、エアコンで室温を低めに保ちます。直射日光が当たる場所は避け、カーテンやブラインドで遮光するとよいでしょう。また、ペットがいる家庭では、ペットが安置室に入らないよう注意が必要です。
ご遺体周辺の衛生管理として、シーツやタオルを清潔に保ち、必要に応じて交換します。体液が漏れ出すことがあるため、防水シートを敷いておくと安心です。臭いが気になる場合には、消臭剤や線香を使用することもありますが、換気も適度に行いましょう。葬儀社のスタッフが定期的に訪問して状態を確認してくれるため、不安なことがあれば相談してください。
相談員が待機しています。
最短30分でお迎えに伺います。
ご葬儀のご依頼・ご相談はこちら
0120-43-5940
- 通話無料
- 相談無料
- 24時間365日対応
自宅で葬儀を行う際の費用と節約方法
自宅で葬儀を行う際の費用は、プランの内容や参列者数によって大きく変動します。ここでは費用の内訳と相場、葬儀社のプラン比較のポイント、費用を抑える方法、利用できる助成金について説明します。
自宅で葬儀を行う場合の主な費用項目と相場
自宅で葬儀を行う場合の費用は、葬儀社に支払う基本料金、物品費、火葬料金、僧侶へのお布施などで構成されます。葬儀社の基本料金には、ご遺体の搬送、安置、ドライアイスの処置、納棺、進行管理などのサービスが含まれます。物品費としては、祭壇、棺、骨壷、仏具、供花、遺影写真などがあります。
自宅葬では式場使用料が不要になるため、斎場で行う葬儀と比較して費用を抑えられる可能性があります。ただし、自宅の設備や広さによっては、追加で照明や音響機器をレンタルする必要が生じることもあります。参列者が少人数であれば、返礼品や飲食接待費も最小限に抑えられます。
火葬料金は自治体によって異なり、公営の火葬場では数千円〜数万円程度、民間の火葬場では数万円〜十数万円程度が相場です。僧侶へのお布施は宗派や地域によって幅がありますが、通夜と葬儀を合わせて15〜30万円程度が一般的な目安とされています。御車代や御膳料として別途数千円〜1万円程度をお渡しすることもあります。
葬儀社に依頼する場合のプラン比較ポイント
葬儀社を選ぶ際には、プランに含まれる内容と追加料金の発生条件を明確に確認することが重要です。見積書を受け取ったら、基本料金に何が含まれているのか、安置期間やドライアイスの使用日数、搬送距離の制限などを細かくチェックしましょう。表示価格が安くても、実際には多くの追加費用が発生する場合もあります。
複数の葬儀社から見積もりを取り、同じ条件で比較することが大切です。その際、自宅葬の実績があるか、自宅での設営や動線の確保についてどの程度サポートしてくれるかを確認しましょう。経験豊富な葬儀社であれば、自宅の間取りや参列者数に応じた最適なプランを提案してくれます。
契約前には、キャンセル料の有無や変更手数料についても確認しておきます。また、24時間対応の連絡窓口があるか、深夜や早朝の対応が可能かなども重要なポイントです。葬儀後のアフターサポート、例えば法要の手配や各種手続きのサポートがあるかどうかも、葬儀社を選ぶ際の判断材料となります。
自宅で葬儀の費用を抑える具体的な方法
費用を抑える最も効果的な方法は、参列者を家族や親族など少人数に限定することです。人数が少なければ、返礼品や飲食接待の費用が大幅に減ります。通夜振る舞いや精進落としを簡素化したり、省略したりすることも検討できます。自宅で行うことで、すでに式場使用料が不要になっているため、その他の部分で調整しやすくなります。
祭壇のグレードを見直すことも費用の削減になります。生花祭壇をシンプルなものにすることで、数万円~十数万円を削減できます。ただし、故人や家族の希望を尊重し、あまりに質素すぎて後悔することのないよう、バランスを考えましょう。また、供花を出していただくことで、結果としてシンプルな祭壇でも豪華な祭壇のように見せることができますので、供花を辞退せずいただくことも考慮しましょう。
葬儀社のプランの中には、必要最低限のサービスをパッケージ化した定額プランもあります。追加料金が発生しにくいプランを選ぶことで、予算管理がしやすくなります。また、自分で手配できるものは自分で用意することで、費用を抑えられる場合もあります。例えば、遺影写真のプリントや受付用の文具などは、自分で準備することも可能です。
保険や助成金の利用と手続き
故人が国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた場合、葬祭費として数万円の給付を受けられることがあります。給付額は自治体によって異なりますが、3〜7万円程度が一般的です。申請は市区町村の窓口で行い、葬儀を行ったことを証明する書類や領収書の提出が求められます。
故人が社会保険に加入していた場合には、埋葬料として5万円が支給されることがあります。申請先は健康保険組合や全国健康保険協会で、葬儀後2年以内に手続きを行う必要があります。喪主や葬儀を行った人が申請できるため、忘れずに手続きを行いましょう。
生命保険に加入していた場合には、死亡保険金が支払われます。保険金の請求には、死亡診断書のコピーや保険証券、請求書などが必要です。保険会社に連絡し、必要書類を確認して速やかに手続きを進めましょう。葬儀費用の支払いに充てることもできるため、早めに手続きを開始することをおすすめします。
自宅葬の宗教別進行と参列者マナー
自宅で葬儀を行う際には、宗教や宗派によって進行や準備が異なります。ここでは仏式、神式、無宗教の葬儀の流れと、参列者のマナー、近隣への配慮について解説します。
仏式の自宅葬の流れと準備
仏式の自宅葬では、通夜と葬儀・告別式を自宅で行い、その後火葬場へ向かうのが一般的な流れです。通夜は、僧侶による読経から始まり、喪主や親族、参列者が順に焼香を行います。読経が終わると、喪主が参列者に対して挨拶を述べ、通夜振る舞いを行う場合にはその案内をします。
葬儀・告別式では、僧侶の読経、焼香、弔辞の読み上げ、弔電の紹介などが行われます。僧侶の位置、焼香台の配置、参列者の席順などは、事前に葬儀社と打ち合わせて決めておきます。祭壇には故人の遺影、位牌、供花、供物などが配置され、線香やろうそくが灯されます。
仏式の場合、菩提寺がある場合にはその寺院の僧侶に依頼するのが基本です。菩提寺がない場合や、付き合いのある寺院がない場合には、葬儀社を通じて僧侶を手配することも可能です。宗派によって読経の内容や作法が異なるため、宗派を明確に伝えて依頼しましょう。お布施の金額や渡し方についても、事前に確認しておくと安心です。
神式の自宅葬の流れと準備
神式の葬儀は「神葬祭」と呼ばれ、仏教とは異なる独自の儀式が行われます。通夜祭と葬場祭が主な儀式で、神職が祝詞を奏上し、玉串を奉奠します。焼香の代わりに玉串奉奠を行い、参列者も同様に玉串を捧げます。神式では線香ではなく、榊や塩を用いた儀式が中心となります。
神式の祭壇には、遺影、霊璽、榊、神饌などが配置されます。仏教の位牌に相当するのが霊璽で、故人の御霊が宿るとされるものです。神職は白い装束を着用し、厳粛な雰囲気の中で儀式が進められます。自宅で神式の葬儀を行う場合には、神職が祭壇や儀式の進行について指導してくれることが多いため、事前に相談しておきましょう。
神式の葬儀では、お布施ではなく「御礼」や「御祭祀料」として金銭を神職に渡します。金額は地域や神社によって異なりますが、仏式と同程度の費用を見込んでおくとよいでしょう。神職への依頼は、氏神神社や故人が信仰していた神社に連絡して行います。葬儀社を通じて手配することも可能です。
無宗教や故人を偲ぶ会として自宅で葬儀を行う方法
無宗教の葬儀や故人を偲ぶ会は、宗教的な儀式にとらわれず、自由な形式で行えるのが特徴です。進行内容は家族や遺族が決めることができ、故人の好きだった音楽を流したり、思い出の映像を上映したり、参列者がスピーチをしたりと、個性的な演出が可能です。
無宗教葬では、僧侶や神職を招かない代わりに、司会者が進行を務めることが一般的です。葬儀社のスタッフが司会を担当する場合もあれば、家族や友人が務めることもあります。献花や黙祷、献奏など、故人を偲ぶための儀式を自由に組み合わせることができます。
自宅で無宗教葬を行う場合には、祭壇や装飾も自由にアレンジできます。故人の写真や思い出の品を飾ったり、好きだった花で飾ったりすることで、温かみのある空間を作れます。形式にとらわれない分、進行や内容を事前にしっかりと計画しておくことが大切です。葬儀社と相談しながら、故人らしい葬儀を作り上げましょう。
参列者の服装・香典・弔問のマナー
参列者の服装は、通夜・葬儀ともに喪服が基本です。男性は黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイと靴を着用します。女性は黒のワンピースやスーツに、黒いストッキングと靴を合わせます。アクセサリーは控えめにし、真珠など光沢の少ないものを選びます。自宅葬でも、服装のマナーは斎場での葬儀と変わりません。
香典は、通夜または葬儀のいずれかで受付に渡します。香典袋の表書きは、仏式であれば「御霊前」または「御香典」、神式であれば「御玉串料」または「御榊料」、無宗教であれば「御花料」などとします。金額は故人との関係性によって異なりますが、親族であれば1〜数万円、友人や知人であれば3千円〜1万円程度が目安です。
弔問の際には、遺族への配慮を忘れないようにしましょう。長居をせず、挨拶と焼香を済ませたら速やかに退出します。故人との思い出を語る場合には、遺族の気持ちを考えて短くまとめます。自宅で行われる葬儀では、家族の負担が大きいことを理解し、できるだけ遺族の手を煩わせないよう心がけることが大切です。
近隣住民への配慮とトラブル回避の対応
自宅で葬儀を行う際には、事前に近隣住民へ挨拶をしておくことが重要です。葬儀の日時と簡単な内容を伝え、読経の音や人の出入りでご迷惑をおかけする可能性があることをお詫びします。直接訪問して挨拶するのが理想ですが、難しい場合には書面を投函する方法もあります。事前の一言があるだけで、トラブルを大幅に減らせます。
駐車スペースの確保も重要な課題です。参列者の車が近隣の迷惑にならないよう、事前に駐車場を案内したり、公共交通機関の利用を促したりする配慮が必要です。霊柩車や葬儀社の車両が一時的に停車する際にも、通行の妨げにならないよう注意しましょう。交通量の多い道路に面している場合には、特に配慮が求められます。
線香の煙や臭いが近隣に流れないよう、換気の方向に注意します。また、通夜や葬儀の時間帯にも配慮し、早朝や深夜は避けるようにしましょう。読経の音量についても、窓を閉めるなどの対策を講じます。葬儀後には、改めて近隣へ挨拶に伺い、協力への感謝を伝えることで、今後の関係を良好に保つことができます。
相談員が待機しています。
最短30分でお迎えに伺います。
ご葬儀のご依頼・ご相談はこちら
0120-43-5940
- 通話無料
- 相談無料
- 24時間365日対応
まとめ
自宅で葬儀を行うことは、故人との最後の時間を大切な場所で過ごせる意義深い選択です。費用面でのメリットもありますが、スペースの確保や近隣への配慮など、事前の準備が成功の鍵となります。
- 自宅葬は式場費用を抑えられる一方で、会場準備や近隣への配慮が必要
- ご遺体の安置にはドライアイスと適切な温度管理が欠かせない
- 死亡届の提出と火葬許可証の取得を忘れずに行う
- 集合住宅では管理規約の確認と許可取得が必須
- 費用は参列者数や祭壇のグレードで大きく変動する
- 葬祭費や埋葬料などの助成金制度を活用する
- 宗教や形式に応じた適切な進行と準備を行う
- 参列者マナーと近隣への事前挨拶でトラブルを防ぐ
- 葬儀社と事前相談をしてお部屋や導線を確認しておく
自宅葬を成功させるには、葬儀社との綿密な打ち合わせと計画的な準備が不可欠です。不安な点は専門家に相談しながら、故人とご家族にとって最善の形でお別れの時間を迎えましょう。
葬儀費用の不安解消と安心できる葬儀の実現には、明確な料金体系と充実したサポート体制の両立が求められます。ちゃんとしたお葬式では、必要なものが全て含まれた定額プランをご用意しております。参列者によって変動するおもてなし費用や式場利用料以外には追加料金を一切いただかず、明瞭な料金でご家族に寄り添います。大切な方とのお別れを心穏やかに迎えていただくため、葬儀に関するご相談はこちらから無料でお問い合わせください。




