会葬礼状の書き方と例文|オリジナル文章の作り方や印刷会社への依頼マナー
- 葬儀費用・相場
2026年3月25日

大切な方を亡くされた悲しみの中、葬儀の準備に追われる状況で「会葬礼状って何を書けばいいの?」と戸惑う方は少なくありません。句読点は使わないって本当?故人の名前はどう書く?そんな疑問を抱えながら、限られた時間の中で文面を考えなければならないプレッシャーは想像以上のものです。しかし、基本的なルールさえ押さえれば、心のこもった会葬礼状を作成することは決して難しくありません。
この記事では、会葬礼状の書き方から例文、オリジナル文章の作成方法、印刷会社への依頼マナーまで、初めての方でも迷わず準備を進められるよう詳しく解説します。
会葬礼状とは
葬儀に参列してくださった方々への感謝を形にする会葬礼状ですが、その役割や渡し方を正確に理解している方は意外と少ないものです。ここでは、会葬礼状の基本を押さえることで、準備段階での不安を解消していきましょう。
会葬礼状の定義
会葬礼状とは、通夜や葬儀・告別式に参列してくださった方々に対して、遺族から感謝の気持ちを伝えるための書状です。「会葬」は葬儀に参列することを意味し、「礼状」は文字通りお礼を述べる手紙を指します。つまり、葬儀に足を運んでいただいたことへの感謝を書面で表すものと理解してください。
一般的には、はがきサイズまたはカードサイズの用紙に印刷され、会葬御礼品(返礼品)とともに参列者へ手渡されます。香典返しとは別物であり、当日その場でお渡しするのが基本です。近年では家族葬の増加に伴い、後日郵送するケースも増えていますが、いずれの場合も「お忙しい中ご参列いただいたことへの感謝」を伝える重要な役割を担っています。
会葬礼状の目的
会葬礼状には大きく分けて三つの目的があります。一つ目は、参列者への感謝を正式に伝えることです。口頭でのお礼だけでなく、書面として残すことで、より丁寧な謝意を示すことができます。
二つ目は、故人の情報を正確に伝える役割です。故人の氏名、亡くなった日付、喪主の氏名と故人との続柄などが記載されるため、参列者にとっては記録としても機能します。三つ目は、略儀であることのお詫びです。本来であれば一人ひとりに直接お礼を申し上げるべきところ、書面をもって代えさせていただくという謝罪の意味も含まれています。
会葬礼状を渡すタイミング
会葬礼状は、通夜または告別式の受付で、会葬御礼品とセットにして参列者に手渡すのが一般的です。参列者が記帳を済ませ、香典を渡された際に、お礼の品とともにお渡しします。これにより、参列者はその場で遺族からの感謝を受け取ることができます。
ただし、家族葬や密葬など参列者を限定した葬儀の場合は、後日お香典やお供物をいただいた方に郵送することもあります。この場合、葬儀終了後できるだけ早く、遅くとも四十九日法要までにはお届けするのがマナーとされています。
会葬礼状が必要な場面
会葬礼状が必要となる主なケース
- 一般葬で多くの参列者をお迎えする場合
- 家族葬の後、香典やお供物を郵送でいただいた場合
- 弔電や供花をいただいた方へのお礼として
- 社葬など会社関係者が多く参列する場合
- 遠方から参列いただいた方への追加のお礼として
最近では「香典辞退」や「供花辞退」を事前に伝えるケースも増えていますが、それでも参列そのものへの感謝として会葬礼状を用意することは変わりません。葬儀の規模や形式に関わらず、参列者への礼を尽くすために必要なものと考えてください。
会葬礼状の基本を理解したところで、次は実際の書き方について具体的に見ていきましょう。
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会葬礼状の書き方
会葬礼状には独特のルールがあり、一般的な手紙とは異なる書き方が求められます。句読点を使わない理由や、忌み言葉を避ける配慮など、知らないと恥をかきかねないポイントを一つひとつ確認していきましょう。
冒頭の定型表現
会葬礼状の冒頭は「拝啓」や「謹啓」などの頭語から始めるのが正式な形です。ただし、近年では簡略化され、頭語を省略して感謝の言葉から始めるケースも増えています。いずれの場合も、まず参列への感謝を述べることが基本です。
冒頭で使われる定型表現としては「亡父(亡母)○○儀 葬儀に際しましては ご多用中にもかかわらずご会葬を賜り 厚く御礼申し上げます」といった文が一般的です。会葬礼状では句読点(、や。)を使わないのが慣例であり、これは「滞りなく葬儀が終わるように」という願いが込められているとされています。代わりに適度なスペースを入れて読みやすさを確保します。
故人の記載方法
故人の名前を記載する際は、「○○儀」という形で「儀」を付けるのが正式な書き方です。これは故人を丁重に扱う敬称の一種で、「○○のこと」という意味を持ちます。たとえば「亡父 山田太郎儀」のように記載します。
また、故人の名前の後には「葬儀」「告別式」などの言葉が続きます。神式の場合は「神葬祭」、キリスト教式では「葬儀ミサ」「召天式」など、宗教によって表現が異なる点にも注意が必要です。故人の戒名(法名)を記載するかどうかは任意ですが、記載する場合は俗名とあわせて書くのが一般的です。
お礼表現の選び方
会葬礼状で使うお礼の表現は、格式を保ちながらも心からの感謝が伝わるものを選びましょう。定番の表現としては「ご会葬を賜り」「ご焼香を賜り」「お悔やみを賜り」などがあります。
会葬礼状で避けるべき忌み言葉
| 避けるべき言葉 | 理由 | 言い換え例 |
|---|---|---|
| 重ね重ね・たびたび | 不幸の繰り返しを連想 | 深く・切に |
| 再び・また | 不幸の再来を連想 | あらためて |
| 四・九 | 死・苦を連想 | 数字を避けて表現 |
| 消える・落ちる | 不吉な印象 | 旅立つ・逝く |
これらの忌み言葉を避けることで、参列者に不快感を与えず、礼を尽くした文面に仕上げることができます。
日付の記載方法
会葬礼状の日付は、葬儀・告別式が行われた日を記載するのが基本です。通夜と告別式が別日の場合は、告別式の日付を記載することが多いですが、両日とも記載するケースもあります。
日付の書き方は「令和○年○月○日」のように和暦で記載するのが一般的です。西暦を使用する場合もありますが、格式を重視する葬儀では和暦が好まれます。また、月日だけでなく年号から記載することで、後々まで記録として残る文書としての役割も果たします。
差出人情報の記載方法
差出人は喪主の氏名を記載し、故人との続柄を明記します。たとえば「喪主 山田一郎」と書き、その上または横に「長男」などの続柄を添えます。喪主以外に親族代表として名前を連ねる場合は、「親族一同」という表現を加えることもあります。
住所については、記載する場合としない場合があります。香典返しを後日送る際の連絡先として必要になることもあるため、葬儀社と相談の上で決めるとよいでしょう。連絡先電話番号は通常記載しませんが、特別な事情がある場合は加えることも可能です。
書き方の基本を押さえたところで、次は実際に使える例文を見ていきましょう。宗教や葬儀形式によって文面が異なりますので、ご自身の状況に合ったものを参考にしてください。
会葬礼状の例文集
会葬礼状の文面は、葬儀の形式や宗教によって適切な表現が異なります。ここでは代表的なパターンごとの例文を紹介しますので、ご自身の状況に合わせてアレンジの参考にしてください。
一般葬の例文
一般葬は最も多くの方が参列される形式であり、会葬礼状も格式を重視した文面が求められます。以下は仏式の一般葬で使われる標準的な例文です。
「拝啓 亡父 山田太郎儀 葬儀に際しましては ご多用中にもかかわらず ご会葬を賜り 且つご丁重なるご厚志を頂戴いたしまして 誠にありがたく 厚く御礼申し上げます 本来であれば拝眉の上 御礼申し上げるべきところ 略儀ながら書中をもちまして謹んで御礼のご挨拶を申し上げます 敬具 令和○年○月○日 喪主 山田一郎(長男) 親族一同」
この例文では、頭語「拝啓」から結語「敬具」までの正式な形式を採用しています。参列だけでなく香典(ご厚志)をいただいたことへの感謝も含まれており、幅広い参列者に対応できる内容です。
神式の例文
神道の葬儀(神葬祭)では、仏教用語を避け、神式特有の表現を使います。「成仏」「冥福」「供養」といった仏教用語は使用できませんので注意が必要です。
「謹啓 亡父 山田太郎儀 帰幽に際しましては ご多用中にもかかわらずご会葬を賜り 且つご丁重なる御玉串料を頂戴いたしまして 誠にありがたく厚く御礼申し上げます 本来であれば拝眉の上 御礼申し上げるべきところ略儀ながら書中をもちまして 謹んで御礼のご挨拶を申し上げます 敬白 令和○年○月○日 喪主 山田一郎 親族一同」
神式では「葬儀」ではなく「神葬祭」、「逝去」ではなく「帰幽」といった表現を用います。不安な場合は神社や葬儀社に確認することをおすすめします。
キリスト教式の例文
キリスト教式の葬儀では、カトリックとプロテスタントで表現が若干異なりますが、基本的な構成は共通しています。以下はカトリックの例文です。
「亡父 山田太郎儀 帰天に際しましては ご多用中にもかかわらずご会葬を賜り 且つご丁重なるご厚志を頂戴いたしまして 心より御礼申し上げます 故人は神の御許に召され 安らかな眠りについたことと存じます 皆様のお祈りに感謝申し上げますとともに 略儀ながら書中をもちまして御礼のご挨拶とさせていただきます 令和○年○月○日 喪主 山田一郎 親族一同」
カトリックでは「帰天」、プロテスタントでは「召天」という表現を使い分けます。「冥福」「成仏」「供養」などの仏教用語は避け、「神の御許に」といった表現を用いるのが適切です。
社葬の例文
社葬は会社が主催する葬儀であり、会葬礼状も会社名義で作成されます。差出人は「葬儀委員長」と「喪主」の連名となることが一般的です。
「謹啓 弊社代表取締役社長 山田太郎儀 社葬に際しましては ご多用中にもかかわらずご会葬を賜り 且つご丁重なるご厚志を頂戴いたしまして 誠にありがたく厚く御礼申し上げます 故人が生前に賜りましたご厚情に対しまして あらためて深く感謝申し上げますとともに 今後とも弊社に対しまして変わらぬご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます 略儀ながら書中をもちまして御礼のご挨拶を申し上げます 敬白 令和○年○月○日 株式会社○○ 葬儀委員長 ○○○○ 喪主 山田一郎」
社葬では故人の会社での役職を明記し、会社への継続的な支援をお願いする一文を加えるのが特徴です。
例文を参考にしながら、次はご自身だけのオリジナル文章を作成する方法について解説します。定型文では伝えきれない故人への想いを込めたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
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会葬礼状のオリジナル作成
定型文だけでは物足りない、故人らしさを表現したいという方も増えています。マナーを守りながらも心のこもった会葬礼状を作成するためのポイントを解説します。
文面のカスタマイズ手順
オリジナルの会葬礼状を作成する際は、基本の構成を押さえた上で、オリジナル要素を加えていくのが効果的です。まず、定型文の構成要素を確認しましょう。
会葬礼状の基本構成要素
- 頭語(拝啓・謹啓など)※省略可
- 故人名と葬儀への参列へのお礼
- 香典・供花等へのお礼(該当する場合)
- 故人に関する一文(人柄・エピソードなど)
- 略儀のお詫び
- 結語(敬具・敬白など)※省略可
- 日付・喪主名・親族一同
この構成の中で、特に「故人に関する一文」の部分をカスタマイズすることで、オリジナリティを出すことができます。たとえば「生前は庭いじりを何よりの楽しみとしておりました父でございます」のように、故人の趣味や人柄に触れる一文を加えると、温かみのある文面になります。
表現をやわらげる方法
格式張った定型表現ばかりでは堅苦しく感じられることもあります。マナーを守りながらも、やわらかい印象を与えるコツをご紹介します。
まず、漢語調の表現を和語に置き換える方法があります。「ご会葬を賜り」を「ご参列いただき」に、「ご厚志を頂戴し」を「お心遣いをいただき」に変えるだけで、親しみやすい印象になります。ただし、あまりにくだけすぎると失礼にあたる場合もあるため、参列者の年齢層や故人との関係性を考慮して調整してください。
また、故人の言葉を引用する方法も効果的です。「『周りの人に感謝することを忘れるな』が父の口癖でございました」のように、故人らしい言葉を取り入れることで、形式的な文面に温かみが加わります。
レイアウトの基本
文面の内容だけでなく、視覚的な印象も重要です。会葬礼状のレイアウトには、縦書きと横書きの両方がありますが、格式を重視する場合は縦書きが選ばれることが多いです。
縦書きの場合、右から左へ読み進める形式となり、日付と差出人は左端(最後)に配置します。横書きの場合は、一般的な手紙と同様に上から下へ読み進める形式です。
また、余白を十分に取ることで、上品で落ち着いた印象を与えることができます。文字をぎっしり詰め込むのではなく、周囲に1センチ以上の余白を設けることを意識してください。
オリジナルの文面が完成したら、次は印刷と手配の段階に進みます。印刷用紙の選び方から業者への依頼方法まで、実践的なポイントを解説します。
会葬礼状の印刷と依頼マナー
文面が完成したら、いよいよ印刷の段階です。用紙選びから枚数の決め方まで、実際の手配で失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。
印刷用紙の選び方
会葬礼状に使用する用紙は、白またはグレーを基調とした上質紙が一般的です。光沢のあるコート紙は華やかすぎるため避け、落ち着いた印象のマット紙や和紙風の用紙が好まれます。
葬儀社や印刷業者に依頼する場合、あらかじめ用意されたテンプレートから選ぶことがほとんどです。用紙の種類としては、単カード(1枚もの)と二つ折りカードがあり、文面の長さや予算に応じて選択します。二つ折りカードは表紙にデザインを入れられるため、より格式高い印象を与えることができます。
印刷サイズの選び方
会葬礼状のサイズは、用途や配布方法によって選びます。最も一般的なのは、はがきサイズ(100mm×148mm)です。会葬御礼品の袋に入れやすく、参列者も持ち帰りやすいサイズです。
会葬礼状の主なサイズと特徴
| サイズ | 寸法 | 特徴 |
|---|---|---|
| はがきサイズ | 100mm×148mm | 最も一般的、持ち運びやすい |
| 二つ折りカード | 開いた状態でA5程度 | 格式高い印象、文面を多く入れられる |
社葬など格式を重視する場合は二つ折りカードが選ばれることが多く、家族葬など小規模な葬儀ではシンプルなはがきサイズが使われることもあります。
校正チェック項目
印刷前の校正は非常に重要です。特に以下の項目は入念に確認してください。誤字脱字はもちろん、故人の名前や日付の間違いは絶対に避けなければなりません。
校正時の確認チェックリスト
- 故人の氏名(漢字の字体も含めて正確か)
- 葬儀の日付(和暦・西暦の統一)
- 喪主の氏名と故人との続柄
- 句読点が入っていないか
- 忌み言葉が使われていないか
- 宗教に合った表現になっているか
- 余白やレイアウトのバランス
可能であれば、自分以外の家族にも確認してもらうことをおすすめします。悲しみの中では見落としが起きやすいため、複数の目でチェックすることで安心です。
印刷業者への依頼手順
会葬礼状の印刷は、葬儀社に一括で依頼するのが最も一般的で手間がかかりません。葬儀プランに含まれていることが多く、文面の相談から印刷、納品まで一貫して対応してもらえます。
一方、自分で印刷業者に直接依頼する場合は、以下の流れで進めます。まずテンプレートや文面を選択または持ち込み、用紙とサイズを決定します。次に校正用のサンプルを確認し、問題がなければ印刷に進みます。納期は業者によりますが、急ぎの場合は当日対応可能なところもあります。
オンライン印刷サービスを利用する場合は、データ入稿から3営業日程度かかることが多いため、余裕を持った手配が必要です。
枚数の決め方
会葬礼状の印刷枚数は、予想される参列者数よりも多めに用意するのが基本です。一般的には、参列予定者数の1.2~1.5倍程度を目安にします。
たとえば100名の参列が見込まれる場合、120~150枚程度を用意します。これは、急な参列者の増加に対応するためと、後日の香典郵送に対するお礼用として使う可能性があるためです。また、予備として家族が手元に残しておきたい場合もあるでしょう。
葬儀社に依頼する場合は、過去の実績をもとに適切な枚数を提案してもらえますので、不安な場合は相談してみてください。余った場合でも、それほど高額なものではないため、足りなくなるリスクを考えると多めに準備しておくのが賢明です。
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まとめ
この記事では、会葬礼状の基本的な役割から書き方、例文、オリジナル文章の作成方法、そして印刷会社への依頼マナーまでを詳しく解説しました。句読点を使わない慣例や忌み言葉を避ける配慮など、知らないと不安になるポイントも多いですが、基本ルールを押さえれば決して難しいものではありません。
大切な方を送り出す葬儀の準備は、心身ともに大きな負担がかかります。その中で会葬礼状の手配まで完璧にこなそうとするのは、本当に大変なことです。しかし、参列者への感謝を形にする会葬礼状は、故人に代わって「ありがとう」を伝える大切な役目を担っています。この記事が、少しでもその準備の助けになれば幸いです。
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