お通夜の持ち物リスト|男女別の服装・マナーから香典まで徹底解説

  • 葬儀・葬式のマナー

2026年4月7日

お通夜の持ち物リスト|男女別の服装・マナーから香典まで徹底解説

「急にお通夜に参列することになったけれど、何を持っていけばいいのだろう」——突然の訃報を受けたとき、多くの方がこのような不安を抱えます。香典の金額は適切か、服装に失礼はないか、忘れ物はないか。慣れない場面だからこそ、事前の準備が心の余裕につながります。この記事を読めば、当日慌てることなく、故人への敬意を込めた参列ができるようになります。

この記事では、お通夜に必要な持ち物を男女別に整理し、香典のマナーから服装の注意点まで、初めての方にも分かりやすく徹底解説します。

お通夜に必須の持ち物

お通夜への参列は、故人とご遺族への敬意を形で示す大切な場面です。必要なものを揃えておくことで、当日は心を込めた弔問に集中できます。ここでは、必ず用意しておきたい基本アイテムを順番にご紹介します。

香典と香典袋の準備

お通夜で最も重要な持ち物が香典です。香典とは、故人への供養の気持ちを込めたお金のことで、専用の袋(不祝儀袋)に入れてお渡しします。金額は故人との関係性によって変わりますが、友人・知人であれば5,000〜1万円、親族であれば1〜5万円が一般的な目安となります。

香典袋を選ぶ際は、宗教によって表書きが異なる点に注意が必要です。仏式であれば「御霊前」または「御香典」、神式であれば「御玉串料」、キリスト教式であれば「御花料」と書かれたものを選びます。分からない場合は「御香典」が宗派を問わず使えるため安心です。お札は新札を避け、使用感のあるものを用意するのがマナーとされています。新札しかない場合は、一度折り目をつけてから入れると良いでしょう。

袱紗の持ち方と選び方

袱紗(ふくさ)は、香典袋を包んで持ち運ぶための布です。香典袋をそのまま持参するのではなく、袱紗に包むことで、相手への敬意と品格を示すことができます。弔事では紫、紺、深緑、グレーなど暗めの色を選びます。特に紫色は慶弔両用で使えるため、一枚持っておくと便利です。

袱紗には風呂敷タイプと金封タイプの2種類があります。風呂敷タイプは正式な作法がありますが、金封タイプ(ケース状になっているもの)は開け閉めが簡単で、初めての方にも扱いやすいのが特徴です。受付で香典をお渡しする際は、袱紗から香典袋を取り出し、相手から見て表書きが正面になるように向きを変えてお渡しします。

数珠の用意と扱い方

数珠は仏式の葬儀で使用する仏具で、お焼香の際に手にかけて合掌します。厳密には宗派によって形式が異なりますが、一般参列者であれば「略式念珠」と呼ばれる一連のものを用意すれば問題ありません。男性用は珠が大きめ、女性用は珠が小さめのものが一般的です。

数珠は本来、持ち主の身代わりとなるものという考え方があり、他人との貸し借りは避けるのがマナーです。もし数珠を忘れてしまった場合は、無理に借りるのではなく、数珠なしで参列しても失礼にはあたりません。使用しないときは左手で持つか、バッグにしまっておきます。床や椅子の上に直接置くことは避けましょう。

ハンカチ・ティッシュの選び方と使い方

お通夜では涙を拭く場面や、手を清める場面が想定されるため、ハンカチは必ず持参しましょう。色は白か黒の無地が基本です。フォーマルな場にふさわしいよう、派手な柄やキャラクターものは避け、シンプルなものを選んでください。素材は綿や麻など吸水性の良いものがおすすめです。

ポケットティッシュも1〜2個持っておくと安心です。こちらも派手なパッケージは避け、できれば無地のケースに入れ替えるか、シンプルなデザインのものを選びましょう。鼻をかむ際は、なるべく音を立てないよう静かに行うのがマナーです。

財布と会場用バッグの準備

財布には香典のほか、交通費や急な出費に備えた現金を入れておきましょう。式場までの往復交通費に加え、通夜振る舞い(食事のふるまい)がない場合の軽食代なども想定しておくと安心です。財布自体も派手な色は避け、黒や濃紺などの落ち着いたデザインが望ましいとされています。

バッグは男性であれば手ぶらか小さめのクラッチバッグ、女性であれば黒の布製ハンドバッグが基本です。光沢のある素材や装飾の多いもの、ブランドロゴが目立つものは避けましょう。荷物が多い場合は、黒のサブバッグを用意し、会場では足元に置くようにします。

服装小物と身だしなみの基本

持ち物と同様に、服装や小物にも気を配る必要があります。男性は黒のスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイが基本です。靴下も黒の無地を選び、靴は光沢を抑えた黒の革靴を履きます。ベルトも黒で統一し、派手なバックルは避けましょう。

男女別の服装と小物の基本

項目男性女性
服装黒スーツ・白ワイシャツ・黒ネクタイ黒ワンピースまたは黒スーツ
黒の革靴(光沢控えめ)黒のパンプス(ヒール3〜5cm)
靴下・ストッキング黒の靴下黒のストッキング
バッグ小型のクラッチまたは手ぶら黒の布製ハンドバッグ
アクセサリー結婚指輪のみ真珠(一連)・結婚指輪のみ

女性は黒のワンピースやアンサンブル、またはパンツスーツを着用します。ストッキングは黒の薄手のものを選び、素足やカラータイツは避けます。アクセサリーは真珠の一連ネックレスと結婚指輪のみが許容され、二連のネックレスは「不幸が重なる」ことを連想させるため避けましょう。

必須の持ち物を確認したところで、次はあると便利なアイテムについてご紹介します。特に遠方からの参列や長時間になる場合に役立つものをまとめました。

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お通夜に持って行くと便利な物

必須の持ち物を揃えたら、次は状況に応じて役立つアイテムを検討しましょう。お通夜は数時間に及ぶこともあり、また遠方からの参列や宿泊が必要な場合もあります。事前に想定しておくことで、当日を快適に過ごすことができます。

予備の着替えと宿泊時の持ち物

遠方からの参列で宿泊が必要な場合は、着替えや洗面用具を持参します。翌日の告別式にも参列する場合は、喪服をもう1セット用意するか、シワになりにくい素材のものを選ぶと良いでしょう。着替えは黒のサブバッグにまとめ、式場内には持ち込まないようにします。

宿泊先で必要な洗面用具、化粧品、コンタクトレンズケースなども忘れずに。特に女性は化粧直し用のコンパクトやリップ(派手でない色)があると安心です。遺族から通夜後の宿泊を打診されることもあるため、念のため準備しておくと慌てずに済みます。

ブランケットや羽織るもの

式場は冷房が効いていることが多く、長時間座っていると体が冷えることがあります。特に夏場でも冷房対策として、黒やグレーなど落ち着いた色のカーディガンやストールを持参すると便利です。冬場は会場内でコートを脱ぐため、薄手のひざ掛けがあると足元の冷え対策になります。

コートを着用する場合は、式場に入る前に脱いで手に持つのがマナーです。クロークがある場合は預け、ない場合は椅子の背もたれにかけるか、足元に置きます。毛皮や革製のコートは殺生を連想させるため避け、ダウンジャケットもカジュアルな印象になるため控えるのが望ましいでしょう。

携帯充電器と予備バッテリー

連絡手段として携帯電話は必要ですが、長時間の滞在でバッテリーが切れてしまうことも考えられます。モバイルバッテリーや充電ケーブルを持参しておくと、いざというときに安心です。ただし、式場内では必ずマナーモードに設定し、読経中や焼香中の使用は厳禁です。

最近はスマートフォンで連絡を取り合うことが多いため、親族間の情報共有にも役立ちます。ただし、式の最中に画面を見たり、音が鳴ったりすることがないよう、通知設定には十分注意しましょう。

筆記具とメモ用紙

親族や近しい関係者としてお手伝いをする場合、受付での記帳確認や連絡事項のメモが必要になることがあります。黒のボールペンと小さめのメモ帳を用意しておくと便利です。特に、香典を預かった場合の記録や、弔電の差出人確認など、メモが必要な場面は意外と多くあります。

一般参列者であっても、駐車場の位置や帰りの電車時刻などをメモしておくと、式が終わった後スムーズに行動できます。スマートフォンのメモ機能でも代用可能ですが、紙のメモ帳のほうがさっと取り出しやすく、周囲への印象も良いでしょう。

親族や受付向けの追加アイテム

遺族や親族として参列する場合、または受付係を頼まれた場合は、追加で用意しておきたいものがあります。喪章(黒いリボンや腕章)は遺族側で用意されることが多いですが、念のため確認しておきましょう。受付係は長時間立っていることもあるため、足が疲れにくい靴を選ぶことも大切です。

親族・受付係として参列する場合の追加持ち物

  • 予備の黒ボールペン(受付で使用)
  • 印鑑(手続きが必要な場合)
  • 名刺(仕事関係者との連絡用)
  • 絆創膏(靴擦れ対策)

また、高齢の親族がいる場合は、その方の持ち物も気にかけてあげると良いでしょう。老眼鏡や常備薬など、本人が忘れがちなものを確認しておくと、当日のサポートがスムーズになります。

子供が参列する場合の持ち物

小さなお子さんを連れて参列する場合は、静かに過ごせるような工夫が必要です。音の出ないおもちゃや絵本、お気に入りのぬいぐるみなどを持参すると、長い式の間も落ち着いて過ごしやすくなります。お菓子も音の出ない柔らかいものを選び、個包装のものが便利です。

お子さんの服装は、制服がある場合は制服を着用します。制服がない場合は、黒や紺、グレーなど落ち着いた色の服を選びましょう。派手な色やキャラクターものは避け、靴も運動靴であれば黒や紺のものが望ましいです。万が一のために着替えやおむつ、ウェットティッシュも用意しておくと安心です。

持ち物の準備ができたら、次に知っておきたいのが当日のマナーです。せっかく準備を整えても、渡し方や振る舞いを間違えると台無しになってしまいます。続いては、お通夜の持ち物に関する重要な注意点をご説明します。

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お通夜の持ち物で注意すること

持ち物を揃えることと同じくらい大切なのが、それぞれのアイテムの使い方やマナーを知っておくことです。特に香典の包み方や渡し方、アクセサリーの選び方など、知らないと恥をかいてしまう可能性があるポイントを詳しく解説します。

香典の金額・宗教別の包み方のルール

香典の金額は故人との関係性と自分の年齢によって変わります。一般的な目安として、職場の同僚であれば5,000円、友人であれば5,000〜1万円、親族であれば1〜10万円程度です。ただし、4や9のつく金額は「死」や「苦」を連想させるため避けるのがマナーとされています。

故人との関係別の香典金額の目安

故人との関係20代30代40代以上
職場の同僚3〜5,000円5,000〜1万円5,000〜1万円
友人・知人5,000円5,000〜1万円5,000〜1万円
親戚1万円1〜3万円3〜5万円
祖父母1万円1〜3万円3〜5万円
3〜5万円5〜10万円5〜10万円

香典袋の表書きは宗教によって異なります。仏式で浄土真宗の場合は「御仏前」、それ以外の仏式は「御霊前」を使用します。宗派が分からない場合は「御香典」と書けば無難です。神式は「御玉串料」または「御榊料」、キリスト教式は「御花料」と書きます。

香典を渡すタイミングと袱紗の使い方

香典は受付で渡すのが一般的です。受付がない場合は、祭壇に供えるか、遺族に直接手渡しします。お渡しする際は、袱紗から香典袋を取り出し、相手から見て表書きが正面になるよう向きを変えてお渡しするのがマナーです。

袱紗の開き方にも作法があります。弔事では袱紗を左開きにして、香典袋を取り出します。風呂敷タイプの場合は、まず袱紗を開いて香典袋を置き、右、下、上、左の順に折りたたんで包みます。取り出すときはこの逆の手順で開きます。金封タイプの袱紗は、左開きになるように香典袋を入れておきましょう。

数珠の貸し借りとマナー

数珠は仏教において本人の念を込めるものとされており、他人との貸し借りは避けるのが原則です。「お守りのようなもの」と考えると分かりやすいでしょう。急な参列で数珠を用意できなかった場合でも、借りるのではなく、数珠なしで参列するほうがマナーにかなっています。

数珠を持っている場合は、式の間は左手にかけておくか、使わないときはバッグにしまいます。畳や椅子の上に直接置いたり、ポケットに無造作に入れたりすることは避けましょう。房が絡まないよう丁寧に扱い、使用後は専用の袋やケースに入れて保管します。

スマートフォン・撮影に関するマナー

お通夜では、スマートフォンは必ずマナーモードまたは電源オフに設定します。バイブレーション機能も、静かな式場では意外と音が響くため、できれば無音にしておくのが望ましいでしょう。緊急の連絡が予想される場合は、式場の外で待機できるよう席を選ぶことも一つの方法です。

式場内での写真・動画撮影は原則として禁止されています。遺族から依頼された場合を除き、カメラやスマートフォンで撮影することは故人やご遺族への配慮に欠ける行為とみなされます。SNSへの投稿も同様で、式の様子や参列者の写真を無断でアップすることは厳に慎みましょう。

アクセサリー・時計・ヘアアクセの注意点

お通夜でのアクセサリーは、結婚指輪と真珠のアクセサリーのみが許容されます。真珠は「涙の象徴」とされ、弔事にふさわしいとされています。ただし、二連のネックレスは「不幸が重なる」ことを連想させるため、必ず一連のものを選びましょう。イヤリングやピアスも真珠の一粒タイプが基本です。

時計は派手なデザインや金色のものは避け、シンプルな黒やシルバーのものを選びます。Apple Watchなどのスマートウォッチは、通知が表示されると気が散るため、できれば外しておくか、通知をオフにしておきましょう。ヘアアクセサリーは黒のシンプルなものに限り、リボンや花飾りなど華やかなものは避けます。

傘や靴など雨天時や仕事帰りの持ち物の扱い

雨の日は傘が必要になりますが、派手な柄物やビニール傘は避け、黒や紺などの落ち着いた色の傘を選びましょう。式場に入る際は傘立てに置くか、ビニール袋に入れて持ち込みます。折りたたみ傘であればバッグにしまえるため便利です。

仕事帰りに参列する場合、荷物が多くなりがちです。大きなビジネスバッグや派手な色のカバンは、できればコインロッカーに預けるか、車に置いていくのが望ましいでしょう。どうしても持ち込む場合は、足元に置いて目立たないようにします。靴が汚れている場合は、式場に入る前にティッシュなどで拭いておくと良いでしょう。

参列できない場合の香典の渡し方と代行方法

やむを得ず参列できない場合でも、弔意を伝える方法はあります。最も一般的なのは、香典を現金書留で郵送する方法です。香典袋に現金を入れ、お悔やみの手紙を添えて現金書留封筒に入れます。手紙には「このたびは突然のことで驚いております」など、お悔やみの言葉と参列できなかったお詫びを簡潔に記します。

参列できない場合の弔意の伝え方

  • 現金書留で香典を郵送する(お悔やみの手紙を同封)
  • 弔電を打つ(電報サービスを利用)
  • 供花や供物を贈る(葬儀社を通じて手配)
  • 代理人に香典を託す(親族や同僚などに依頼)
  • 後日、自宅へ弔問に伺う

代理人に香典を託す場合は、自分の名前で表書きを書いた香典袋を渡し、代理であることを受付で伝えてもらいます。受付では「〇〇の代理で参りました」と一言添えてもらうと良いでしょう。弔電は電話(115番)やインターネットから申し込むことができ、告別式の前日までに届くよう手配します。

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まとめ

この記事では、お通夜に必要な持ち物を男女別に整理し、香典袋の選び方から袱紗の使い方、数珠のマナー、服装の注意点まで幅広く解説しました。必須アイテムとして香典・袱紗・数珠・ハンカチ・財布とバッグ・服装小物を挙げ、さらに宿泊や長時間の滞在に備えた便利グッズ、お子さん連れの場合の準備についてもご紹介しました。香典の金額相場や宗教別の表書き、渡す際の作法など、知っておくべきマナーについても詳しくお伝えしました。

突然の訃報に接したとき、誰もが不安を感じるものです。しかし、事前に持ち物とマナーを確認しておくことで、当日は故人への思いを大切にしながら、落ち着いて参列することができます。この記事が、あなたの心の準備の一助となれば幸いです。

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