喪中はがきは誰に出す?送る範囲・親族や仕事関係者の判断基準

  • 葬儀・葬式のマナー

2026年4月7日

喪中はがきは誰に出す?送る範囲・親族や仕事関係者の判断基準

大切な方を亡くされた悲しみの中、「喪中はがきは誰に出せばいいのだろう」と迷われていませんか。年末が近づくにつれ、送る範囲や相手ごとの判断基準がわからず、不安を感じる方は少なくありません。実は喪中はがきの送り先には明確なルールがあり、それを知ることで迷いなく準備を進められます。

この記事では、喪中はがきを送る相手の範囲から親族・友人・職場関係者への判断基準、具体的な文例とマナーまで詳しく解説します。

喪中はがきの送り先の定義

喪中はがきを準備する前に、そもそもなぜ送るのか、受け取った側はどう対応すべきなのかを理解しておくことが大切です。目的を正しく把握することで、送る相手の判断もスムーズになります。

喪中はがきの目的

喪中はがきは、正式には「年賀欠礼状」と呼ばれ、新年の挨拶を控えることを事前にお知らせするための手紙です。近親者に不幸があった際、喪に服している期間中は慶事を避けるという日本の慣習に基づいています。つまり、「おめでとうございます」という年賀状を出せないことへのお詫びと、相手への配慮を伝える役割を担っています。

重要なのは、喪中はがきは自分から年賀状を出さないことを伝えるものであり、相手に年賀状を送らないでほしいとお願いするものではないという点です。この認識の違いが、送る相手を判断する際の基準となります。毎年年賀状をやり取りしている相手には、急に音沙汰がなくなることで心配をかけてしまう可能性があるため、事前にお知らせしておくのがマナーとされています。

喪中はがきの受け手側の対応

喪中はがきを受け取った場合、年賀状を送ることは失礼にはあたりません。ただし、相手の心情を考慮して、年賀状の代わりに寒中見舞いでご挨拶をする方も多くいらっしゃいます。寒中見舞いは松の内(1月7日)が明けてから立春(2月4日頃)までの間に届くように送ります。

受け手としては、喪中はがきを受け取ったら相手の悲しみに寄り添い、華やかなデザインの年賀状は控えるという配慮をすることが一般的です。また、故人との関係性によっては、お悔やみの言葉を添えた手紙やお線香などを贈る方もいらっしゃいます。

喪中はがきと寒中見舞いの違い

喪中はがきと寒中見舞いは、どちらも年賀状に関連した挨拶状ですが、目的と送る時期が異なります。喪中はがきは年賀状を出す前、つまり11月中旬〜12月初旬までに届くように送るもので、「新年の挨拶を控えます」という事前のお知らせです。

一方、寒中見舞いは年が明けてから送るもので、喪中で年賀状を出せなかった方への挨拶や、喪中はがきの送付が間に合わなかった場合の代替手段としても使われます。また、喪中を知らずに年賀状を送ってしまった相手へのお詫びと挨拶を兼ねることもできます。

喪中はがきと寒中見舞いの比較

項目喪中はがき寒中見舞い
送る時期11月中旬〜12月初旬1月8日〜2月4日頃
主な目的年賀欠礼の事前通知寒い時期のご挨拶
使用場面喪中であることを伝える年賀状の代わり、喪中の方への返礼

このように目的と時期が明確に分かれているため、状況に応じて使い分けることが大切です。では次に、具体的にどのような相手に喪中はがきを送るべきか、範囲と分類について見ていきましょう。

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喪中はがきの送り先の範囲と相手分類

喪中はがきを送る相手を決める際、多くの方が「どこまで送ればいいのか」と悩まれます。基本的な考え方は「毎年年賀状をやり取りしている相手」ですが、親族・友人・職場など関係性によって判断が異なる場合もあります。

近親者(2親等以内)の扱い

喪中はがきは、一般的に2親等以内の親族が亡くなった場合に出すものとされています。2親等以内とは、自分から見て両親、配偶者、子ども、兄弟姉妹、祖父母、孫までを指します。配偶者の親族も同様に数えるため、義父・義母・義理の兄弟姉妹なども2親等以内に含まれます。

ただし、近親者である2親等以内の親族には、喪中はがきを送らないのが一般的です。なぜなら、身内同士では不幸があったことをすでに知っているため、改めて喪中を伝える必要がないからです。親族間では、年賀状のやり取り自体を自然に控えるか、寒中見舞いで挨拶を交わすことが多いでしょう。

遠縁の扱い

3親等以上の遠縁の親族、たとえば叔父・叔母・いとこなどには、普段から年賀状をやり取りしている場合は喪中はがきを送ります。遠縁の場合、不幸があったことを知らない可能性もあるため、年賀欠礼のお知らせを兼ねてお伝えする意味があります。

一方、普段から年賀状のやり取りがない遠縁の親族には、わざわざ喪中はがきを送る必要はありません。年賀状を送る予定のない相手に喪中はがきだけを送ると、かえって相手を困惑させてしまうこともあります。あくまでも「毎年の年賀状の代わり」という位置づけで考えるとよいでしょう。

友人の扱い

友人への喪中はがきは、年賀状を毎年交換している相手には必ず送りましょう。学生時代の友人、趣味を通じた知人、ご近所の方など、年賀状でつながりを保っている相手には、年賀欠礼をお知らせしておくのがマナーです。

友人の場合、故人との面識があるかどうかで文面を少し変えることもできます。故人と親しかった友人には、生前のお付き合いへの感謝を添えると、より丁寧な印象になります。また、SNSやメールで普段から頻繁に連絡を取り合っている親しい友人には、喪中はがきとは別に直接お知らせしても構いません。

職場関係者の扱い

職場関係者への喪中はがきは、判断が分かれるところです。基本的には、プライベートで年賀状をやり取りしている上司や同僚には送ります。一方、仕事上の付き合いのみで年賀状のやり取りがない相手や、会社として年賀状を交換している取引先などには、個人的な喪中はがきは送らないのが一般的です。

職場関係者への送付判断の目安

  • プライベートでも年賀状を交換している上司・同僚:送る
  • 業務上の関係のみの相手:送らない
  • 取引先・顧客(会社名義での年賀状):送らない
  • 退職した元同僚で年賀状を続けている相手:送る

職場では私的な事情を公にしたくない方もいらっしゃいます。その場合は、喪中はがきを出さずに年明けに寒中見舞いで対応する方法もあります。職場の雰囲気や自身の考え方に合わせて判断してください。

年賀状を交換する相手の扱い

結論として、喪中はがきを送る基本的な範囲は「毎年年賀状を交換している相手すべて」です。親族・友人・職場という分類よりも、年賀状のやり取りがあるかどうかが最も重要な判断基準となります。

年賀状リストを見直し、昨年届いた年賀状や住所録を確認しながら送り先を決めていくとよいでしょう。もし迷った場合は、「この相手から年賀状が届いたら、返事を書くか」と自問してみてください。答えが「はい」なら、喪中はがきを送る対象と考えて問題ありません。

送る範囲がわかったところで、次は喪中期間や続柄など、より具体的な判断基準について確認していきましょう。

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喪中はがきの送り先の判断基準

喪中はがきを送るかどうかは、亡くなった方との続柄や時期によっても判断が変わります。ここでは、迷いやすいケースについて具体的な基準をお伝えします。

喪中期間の考え方

喪中期間は、故人との続柄によって異なります。一般的な目安として、配偶者や両親が亡くなった場合は約12〜13ヶ月、子どもや兄弟姉妹の場合は約3〜6ヶ月、祖父母の場合は約3〜6ヶ月とされています。ただし、これはあくまでも目安であり、現代では個人の気持ちを優先する傾向が強まっています。

喪中はがきを出すかどうかの判断は、「年末年始の時点で喪中期間内かどうか」で考えます。たとえば、1月に祖父母が亡くなった場合、その年の年末には喪中期間を過ぎていることもありますが、同じ年内の不幸であれば喪中はがきを出す方が多いです。気持ちの整理がついていない場合は、期間に関わらず喪中とするのも一つの選択です。

続柄の判定方法

喪中はがきに記載する続柄は、差出人から見た関係性で表します。夫婦連名で出す場合は、一般的に夫から見た続柄を使用します。たとえば、妻の父が亡くなった場合、夫婦連名の喪中はがきでは「義父」または「妻の父」と記載します。

続柄の記載例

亡くなった方夫から見た続柄喪中はがきでの表記例
夫の父
妻の父義父義父、岳父、妻の父
夫の母
妻の母義母義母、丈母、妻の母
兄弟姉妹兄・姉・弟・妹兄・姉・弟・妹
配偶者の兄弟姉妹義兄・義姉など義兄・義姉など

妻単独で出す場合や、相手との関係性によっては妻から見た続柄で記載することもあります。どちらが正解ということはありませんので、ご家庭で相談して決めてください。

年末の不幸への対応基準

12月に入ってから不幸があった場合、喪中はがきの準備が間に合わないことがあります。このような場合は、無理に喪中はがきを出す必要はありません。年が明けてから寒中見舞いでお知らせする方法で対応できます。

寒中見舞いでは、「昨年末に〇〇が永眠いたしました。ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げます」といった文面で、年賀状をいただいた方へのお礼とともにお伝えします。11月中旬までに不幸があった場合は喪中はがき、12月中旬以降の場合は寒中見舞いで対応というのが現実的な目安です。

送付を控える判断基準

喪中はがきを送らなくてもよいケースもあります。まず、故人が年賀状のやり取りをしていた相手には、喪主や遺族から喪中はがきを出すかどうかは任意です。故人宛ての年賀状が届く可能性がある場合は、その旨をお知らせする意味で送ることもできますが、必須ではありません。

喪中はがきを送らなくてもよいケース

  • 2親等以内の近親者(すでに不幸を知っているため)
  • 年賀状をやり取りしていない相手
  • ビジネス上のみの付き合いの相手
  • 喪中であることを伝えたくない相手
  • 故人の知人で遺族とは面識がない相手

また、3親等以上の親族が亡くなった場合、喪中はがきを出すかどうかは個人の判断に委ねられます。故人との関係の深さや、自身の気持ちに合わせて決めてください。

判断基準がわかったところで、実際に喪中はがきを書く際の文面とマナーについて詳しく見ていきましょう。

喪中はがきの送り先ごとの文面とマナー

喪中はがきの基本的な構成は共通していますが、送り先との関係性によって文面を調整することで、より心のこもった印象になります。ここでは具体的な文例とともに、宛名や切手のマナーも解説します。

親族向けの文例

親族に送る喪中はがきは、比較的シンプルな文面で問題ありません。ただし、遠方に住んでいて不幸を直接伝えられなかった親族には、状況を簡潔にお知らせする内容を含めるとよいでしょう。

【親族向け文例】
喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年〇月に母〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました
生前のご厚誼に深く感謝申し上げます
寒さ厳しき折 皆様のご健勝をお祈り申し上げます
令和〇年〇月

親族間では、故人の名前や年齢、没年月を入れることで、詳細を知らなかった方にも状況が伝わります。ただし、死因などの詳細は記載しないのが一般的です。

友人向けの文例

友人に送る喪中はがきは、関係性に応じて少し温かみのある表現を加えることもできます。とはいえ、喪中はがきはあくまでも年賀欠礼のお知らせですので、近況報告などは控えめにしましょう。

【友人向け文例】
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年〇月 父〇〇が〇〇歳にて永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情に深く感謝いたします
寒さ厳しき折 どうぞご自愛くださいませ
令和〇年〇月

故人と面識があった友人には、「生前は格別のご厚誼を賜りありがとうございました」など、感謝の言葉を添えると丁寧です。

職場向けの文例

職場関係者への喪中はがきは、フォーマルな表現を心がけます。特に上司に送る場合は、失礼のない文面にすることが大切です。

【職場向け文例】
喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます
本年〇月に義父〇〇が永眠いたしました
本年中のご厚情に心より御礼申し上げます
明年も変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます
令和〇年〇月

職場関係者への文面では、故人の年齢を省略することもあります。また、「明年も変わらぬご指導を」といった仕事上の関係性を意識した一文を入れると、ビジネスマナーとしても適切です。

宛名のマナー

喪中はがきの宛名は、縦書きで手書きまたは印刷します。毛筆か筆ペン、あるいは黒のボールペンで書くのが基本です。宛名には敬称として「様」を使用し、連名の場合はそれぞれに「様」をつけます。

差出人は夫婦連名にすることが多いですが、個人名で出しても構いません。連名にする場合は、世帯主の名前を先に書き、配偶者の名前を横に添えます。住所や氏名はすべて正式な表記を用い、略字は避けましょう。

切手の選び方

喪中はがきには、弔事用の切手を使用するのがマナーです。郵便局では「弔事用63円普通切手」が販売されており、花をモチーフにした落ち着いたデザインになっています。華やかな記念切手や慶事用の切手は避けてください。

私製はがきを使用する場合は弔事用切手を貼るのがマナーとされています。官製はがきタイプの喪中はがきを購入する場合は、あらかじめ胡蝶蘭などのデザインが印刷されているものを選ぶと、別途切手を貼る手間が省けます。

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まとめ

この記事では、喪中はがきを誰に出すべきか、送る範囲の判断基準から親族・友人・職場関係者への対応、具体的な文例とマナーまで解説しました。基本的な考え方は「毎年年賀状を交換している相手に送る」ということ、そして2親等以内の近親者には送らなくてよいということを押さえておけば、迷うことは少なくなるでしょう。

大切な方を亡くされた悲しみの中で、喪中はがきの準備は心身ともに負担がかかるものです。無理をせず、必要に応じて印刷サービスなども活用しながら、ご自身のペースで進めてください。年末の慌ただしい時期ですが、お体をどうぞご自愛ください。

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