お通夜の服装|平服でいい場合は?男性・女性・子供別のマナーとNG例
- 葬儀・葬式のマナー
2026年3月8日

「急にお通夜に参列することになったけれど、何を着ていけばいいのだろう」「喪服がないときは平服でも失礼にならないのだろうか」——突然の訃報に接したとき、多くの方がこうした服装の悩みを抱えます。お通夜は故人との最後のお別れの場であり、ご遺族の悲しみに寄り添う大切な時間です。だからこそ、服装選びで迷ったり、マナー違反を心配したりする気持ちは当然のことです。
この記事では、お通夜の服装の基本ルールから、平服が許される場面、男性・女性・子供別の具体的なマナー、そして避けるべきNG例までを分かりやすく解説します。
通夜の服装の基本
お通夜に何を着ていくべきかを判断するためには、まず服装に込められた意味と基本的なルールを理解することが大切です。ここでは、なぜ通夜に特定の服装が求められるのか、その背景から見ていきましょう。
通夜の服装の目的
お通夜における服装は、単なる形式的なルールではありません。故人への敬意と、悲しみの中にあるご遺族への配慮を「目に見える形」で示すものです。華やかな装いを控え、落ち着いた色合いの服を選ぶことで、「あなたの悲しみに寄り添っています」という気持ちを無言のうちに伝えることができます。
かつてお通夜は「取り急ぎ駆けつける」という性質が強く、喪服を着ていくとかえって「不幸を予期していた」という印象を与えるとされていました。しかし現代では、通夜が告別式と同等の弔問の場として位置づけられるケースが増えています。そのため、喪服または準喪服での参列が一般的なマナーとなっています。
喪服の種類
喪服には格式によって3つの種類があります。それぞれの違いを知っておくと、自分がどの服装を選ぶべきか判断しやすくなります。
喪服の種類と着用シーン
| 種類 | 特徴 | 着用する人・場面 |
|---|---|---|
| 正喪服 | 最も格式が高い喪服。男性は紋付羽織袴やモーニングコート、女性は黒紋付や黒のフォーマルドレス | 喪主・遺族が告別式で着用 |
| 準喪服 | 一般的な喪服。男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやアンサンブル | 通夜・告別式での一般参列者、遺族 |
| 略喪服 | 黒・紺・グレーなど地味な色のスーツやワンピース | 急な弔問、三回忌以降の法要 |
一般の参列者がお通夜に出席する場合は、準喪服を選ぶのが最も無難です。喪主やご遺族よりも格式の高い服装を避けることも、弔事における大切な配慮となります。
喪服の色と素材
喪服の基本は「黒」ですが、実はどんな黒でもよいわけではありません。光沢のある素材や、透け感のある生地は弔事にふさわしくないとされています。具体的には、サテンやエナメルのような艶のある素材は避け、マットな質感のウールやポリエステルを選びましょう。
また、同じ黒でも並べると微妙に色味が異なることがあります。上下別々に購入した場合、照明の下で色の違いが目立つこともあるため、できればセットアップで揃えることをおすすめします。夏場は通気性のよい素材、冬場は保温性のある素材を選ぶなど、季節に応じた工夫も必要です。
喪服の着こなし
どれほど適切な喪服を用意しても、着こなしが乱れていては台無しです。男性の場合、ジャケットのボタンは一番下を外す「アンボタンマナー」が基本ですが、弔事では全てのボタンを留めるのが正式とされる地域もあります。迷った場合は周囲に合わせるか、全て留めておくのが安心です。
女性の場合、スカート丈は膝が隠れる長さが基本です。座ったときに膝が見えてしまう丈は避けましょう。また、メイクは控えめに、ネイルは落とすか目立たない色にしておくのがマナーです。香水も弔事では控えるべきとされています。
服装の基本を押さえたところで、次は「平服でもよい」とされる場合について詳しく見ていきましょう。
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通夜の服装で平服が許される場合
「平服でお越しください」という案内を受けたとき、本当に普段着で行ってよいのか戸惑う方は少なくありません。実は弔事における「平服」には特別な意味があり、正しく理解しておくことでマナー違反を防ぐことができます。
遺族から平服指定がある場合
ご遺族から「平服でお越しください」と案内があった場合、これは「礼服でなくても構いません」という意味です。決してジーンズやTシャツのような普段着を指しているわけではありません。弔事における平服とは、黒・紺・グレーなど地味な色合いの、きちんとした服装を意味します。
男性であればダークスーツに白シャツ、地味なネクタイ。女性であれば黒や紺のワンピース、またはブラウスとスカートの組み合わせが適切です。カジュアルすぎる服装はご遺族への配慮を欠くことになりかねないため、「地味で清潔感のあるきちんとした服装」を心がけましょう。
会葬者の立場による判断
故人との関係性によって、服装の格式を判断することも重要です。故人と親しい間柄であればあるほど、きちんとした喪服で参列するのが礼儀とされています。一方、仕事上の付き合いで訃報を聞き、急いで駆けつける場合などは、略喪服でも許容されることがあります。
たとえば、仕事帰りに職場の同僚の通夜に参列する場合、濃紺やグレーのビジネススーツでも失礼にはあたりません。ただし、派手なネクタイは外すか黒いものに替え、アクセサリーも控えめにするなどの配慮は必要です。
時間や式の種類による判断
近年増えている「家族葬」や「一日葬」では、ご遺族の意向で服装のルールが緩やかになることがあります。特に、故人の生前の希望で「堅苦しくない雰囲気で見送りたい」という場合、平服での参列が求められることもあります。
また、訃報を受けてすぐに弔問する「仮通夜」の場合は、取り急ぎ駆けつけることが優先されるため、略喪服または地味な平服での参列が許容されるとされています。ただし、本通夜や告別式に改めて参列する際は、きちんとした喪服を用意しましょう。
地域習慣による判断
服装のマナーは地域によって異なることがあります。たとえば、一部の地方では通夜に喪服を着ていくことを「不幸を待っていた」と捉える習慣が今でも残っています。また、農村部や漁村部では、地域の慣習に従った服装が優先されることもあります。
初めて参列する地域の通夜であれば、事前に親族や地元の方に確認しておくと安心です。判断に迷った場合は、準喪服を着用しておけば、どの地域でも失礼にあたることはまずありません。
平服の判断基準を理解したところで、次は男性・女性・子供それぞれの具体的な服装マナーを確認していきましょう。
通夜の服装の参列者別マナー
お通夜の服装は、性別や年齢によって具体的なルールが異なります。ここでは、それぞれの立場に合わせた服装選びのポイントを詳しく解説します。ご自身やご家族の服装を準備する際の参考にしてください。
男性の服装の基本
男性のお通夜の服装は、ブラックスーツが基本です。ビジネススーツとは異なり、光沢のない深い黒色の生地で仕立てられたものを選びましょう。シングルでもダブルでも問題ありませんが、体型に合ったサイズを選ぶことが大切です。
男性の服装チェックリスト
- スーツ:光沢のないブラックスーツ
- シャツ:白無地のワイシャツ(織り柄も避ける)
- ネクタイ:黒無地(光沢なし、ディンプルは作らない)
- 靴:黒の革靴(紐タイプ、光沢を抑えたもの)
- 靴下:黒無地(くるぶし丈は避ける)
- ベルト:黒の革ベルト(シンプルなバックル)
仕事帰りに参列する場合、ダークグレーや濃紺のスーツでも許容されますが、ネクタイと靴下は必ず黒に替えましょう。コンビニエンスストアでも黒ネクタイは購入できますので、急な場合も対応可能です。
女性の服装の基本
女性の場合、黒のワンピースやアンサンブル(ワンピースとジャケットのセット)が定番です。パンツスーツも近年では認められるようになっていますが、年配の方が多い通夜ではスカートスタイルのほうが無難です。
スカート丈は膝下からふくらはぎ程度が適切です。座ったときに膝が見えない長さを目安にしましょう。ストッキングは黒の薄手タイプ(30デニール以下)が基本です。タイツのような厚手のものはカジュアルな印象を与えるため避けましょう。
髪が長い場合は、黒いゴムやバレッタでまとめます。派手なヘアアクセサリーは避け、清潔感のあるスタイルを心がけてください。メイクはナチュラルに、口紅は控えめな色を選びます。
子どもの服装の基本
子どもの服装は、学校の制服があればそれが正装となります。制服がない場合は、白いシャツやブラウスに黒や紺のズボン・スカートを合わせましょう。派手な色や柄物は避け、できるだけ地味な服装を選びます。
乳幼児の場合、黒い服を持っていないご家庭も多いでしょう。その場合は、白やベージュ、グレーなど落ち着いた色合いの服であれば問題ありません。キャラクターものや派手な柄は避けるようにしましょう。靴はスニーカーでも構いませんが、できれば黒や紺など目立たない色を選んでください。
近親者の服装の区別
ご遺族や近親者として参列する場合は、一般参列者よりもきちんとした服装が求められます。喪主や遺族は正喪服を着用するのが正式ですが、近年の通夜では準喪服(ブラックフォーマル)で統一するケースも増えています。
親族間で服装の格式を揃えることも大切です。事前に打ち合わせをして、全員が同程度の服装になるよう調整しましょう。一人だけ格式が高すぎたり低すぎたりすると、周囲との調和が取れず居心地の悪い思いをすることになりかねません。
服装本体のマナーを確認したところで、次は小物選びと避けるべきNG例について見ていきましょう。
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通夜の服装の小物とNG例
服装が整っていても、小物選びを誤ると全体の印象を損なうことがあります。また、知らずにマナー違反をしてしまうケースも少なくありません。ここでは、通夜に必要な小物の選び方と、避けるべきNG例を具体的に解説します。
袱紗の使い方
袱紗(ふくさ)とは、香典袋を包んで持参するための布のことです。香典をそのままバッグに入れて持ち歩くのはマナー違反とされています。袱紗に包むことで、香典袋が汚れたり折れ曲がったりするのを防ぐとともに、礼儀を尽くしているという姿勢を示すことができます。
弔事用の袱紗の色は、紫・紺・グレー・深緑などの寒色系が適切です。紫色は慶弔両用で使えるため、一枚持っておくと便利です。赤やピンク、オレンジなどの暖色系は慶事用ですので、間違えないように注意しましょう。
数珠の選び方
数珠は仏式の通夜・葬儀で使用する仏具です。必ず持参しなければならないものではありませんが、あると焼香の際に手を合わせやすくなります。数珠には宗派ごとに正式な形がありますが、「略式数珠」と呼ばれる一連タイプであれば、どの宗派でも使用できます。
色は黒や茶、透明(水晶)などが一般的です。数珠は貸し借りするものではないとされていますので、持っていない場合は事前に購入しておくか、数珠なしで参列しても問題ありません。
フォーマルバッグの選び方
女性のバッグは、黒の布製または革製で、光沢のないものを選びます。金具が目立つデザインや、ブランドロゴが大きく入ったものは避けましょう。サイズは袱紗と財布、ハンカチが入る程度のコンパクトなものが適切です。
男性は基本的にバッグを持たず、香典は内ポケットに入れて持参します。荷物が多い場合は、黒無地のクラッチバッグやセカンドバッグを使用しましょう。
靴と靴下の選び方
靴は男女ともに黒が基本です。男性は紐タイプの革靴で、つま先に装飾のないプレーントゥかストレートチップが適しています。ローファーやブーツ、スニーカーは避けましょう。
女性の靴は、黒のパンプスでヒールは3〜5センチ程度の太めのものが歩きやすく適切です。ピンヒールや厚底、オープントゥは弔事にふさわしくありません。靴下・ストッキングは黒無地を選び、男性は必ずくるぶしが隠れる長さのものを着用してください。
避けるべきアクセサリー
弔事でのアクセサリーは、基本的に「つけない」のがマナーです。ただし、例外として認められているものもあります。
アクセサリーの可否一覧
| アイテム | 可否 | 注意点 |
|---|---|---|
| 結婚指輪 | ○ | シンプルなデザインに限る |
| パールのネックレス | ○ | 一連のみ、二連は「不幸が重なる」ためNG |
| パールのイヤリング・ピアス | ○ | 一粒タイプ(揺れないもの) |
| ゴールドのアクセサリー | × | 華美な印象を与えるため不可 |
| 時計 | △ | シンプルなデザインなら可、派手なものは外す |
パールは「涙の象徴」とされ、弔事で唯一認められている装飾品です。ただし、ゴールドの金具がついたものや、デザイン性の高いものは避けましょう。
小物とNG例を確認したところで、最後に季節ごとの服装の注意点を見ていきましょう。
通夜の服装の季節別対応
お通夜は季節を選ばずに訪れます。真夏の暑さや真冬の寒さ、突然の雨など、天候に応じた服装の工夫が必要です。ここでは、季節や天候ごとの対応方法を解説します。
夏の服装の注意点
暑い季節でも、お通夜では長袖のジャケットを着用するのが基本マナーです。男性はジャケットを脱がず、ネクタイも緩めないようにしましょう。女性も肌の露出は控え、五分袖以上の袖丈を選びます。
ただし、式場内は冷房が効いていることがほとんどですので、実際には思ったほど暑くないことも多いです。移動中に暑さを感じる場合は、ジャケットを手に持ち、式場に着いてから羽織るようにしましょう。汗対策として、ハンカチを複数枚持参し、吸水性の高いインナーを着用するのもおすすめです。
冬の服装の防寒対策
冬場は防寒対策が必要ですが、コートやマフラーは式場に入る前に脱ぐのがマナーです。コートは黒やダークグレーなど地味な色を選び、毛皮やファーがついたものは「殺生」を連想させるため避けましょう。
式場内が寒い場合に備えて、薄手のカイロを持参するのも一つの方法です。女性は黒のストッキングの上から黒いタイツを重ねばきすることもできますが、式が始まる前にタイツは脱いでおくのが無難です。
雨天時の服装対応
雨の日のお通夜では、傘と足元の対策が重要です。傘は黒や紺、グレーなど地味な色のものを選びましょう。ビニール傘でも問題ありませんが、可能であれば落ち着いた色の傘を使用するほうが好ましいです。
足元はどうしても濡れやすくなりますので、替えのストッキングや靴下を持参しておくと安心です。革靴は雨に弱いため、防水スプレーをかけておくか、式場近くで履き替えられるよう準備しておきましょう。
移動時の上着と保管方法
電車やバスでの移動中は、コートやジャケットを着用していても問題ありません。ただし、式場に到着したら受付前にコートを脱ぎ、腕にかけるか式場のクロークに預けましょう。
コートを脱いだ際、裏地が派手な色の場合は目立たないように内側に折り込んで持ちます。式場にクロークがない場合は、自席の椅子の背にかけるか、膝の上に畳んで置きましょう。
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まとめ
この記事では、お通夜の服装の基本ルールから、平服が許される場面、男性・女性・子供別の具体的なマナー、避けるべきNG例、そして季節ごとの対応方法までを解説しました。お通夜の服装選びで最も大切なのは、故人への敬意とご遺族への配慮を忘れないことです。
突然の訃報に接したとき、服装のことで頭がいっぱいになるのは自然なことです。しかし、基本的なマナーを押さえておけば、過度に心配する必要はありません。迷ったときは「地味で清潔感のある服装」を選べば、大きく外れることはないでしょう。大切な方とのお別れの場に、心穏やかに臨めることを願っています。
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