喪主挨拶の例文集|そのまま読める!通夜・告別式・精進落としの場面別構成
- 葬儀・葬式のマナー
2026年3月8日

「何を話せばいいのか分からない」「失礼があったらどうしよう」——突然喪主を務めることになり、挨拶の言葉に頭を抱えていませんか。大切な方を亡くした悲しみの中で、参列者への感謝を伝える挨拶を考えるのは、想像以上に大きな負担です。しかし、基本的な構成と例文さえ押さえておけば、心のこもった挨拶は誰にでもできます。
この記事では、通夜・告別式・精進落としの場面別にそのまま読める喪主挨拶の例文と、失敗しないためのマナー・準備方法を詳しく解説します。
喪主挨拶例文の基本
喪主として挨拶に臨む前に、なぜ挨拶が必要なのか、どのくらいの長さが適切なのかを理解しておくと、自信を持って本番に臨めます。ここでは、挨拶の土台となる基本事項を整理していきます。
喪主挨拶の目的
喪主挨拶には、大きく分けて三つの目的があります。一つ目は、忙しい中を駆けつけてくださった参列者への感謝を伝えること。二つ目は、故人がどのような人物であったかを簡潔に紹介し、その人生を偲ぶ時間を共有すること。三つ目は、遺族を代表して今後のご厚誼をお願いすることです。
これらの目的を意識するだけで、何を話すべきかが自然と見えてきます。上手に話そうとする必要はありません。参列者への感謝と故人への想いを素直に伝えることが、喪主挨拶で最も大切なことです。形式にとらわれすぎず、ご自身の言葉で語ることを心がけてください。
挨拶の適切な長さ
喪主挨拶の適切な長さは、一般的に1~3分程度とされています。文字数に換算すると、300~600文字が目安です。短すぎると素っ気ない印象を与え、長すぎると参列者の負担になってしまいます。
特に通夜では、参列者が翌日の告別式にも出席される場合が多いため、2分以内に収めるのが望ましいでしょう。告別式や精進落としでは、故人との思い出を少し詳しく語っても問題ありません。ただし、どの場面でも3分を超えないよう意識してください。原稿を作成したら、実際に声に出して読み、時間を計測しておくと安心です。
挨拶の時間配分
挨拶全体の時間配分を意識すると、バランスの取れた内容になります。2分間の挨拶を想定した場合、冒頭の感謝の言葉に約20秒、故人の紹介や思い出話に約1分、参列者への謝辞と締めの言葉に約40秒という配分が一つの目安です。
2分間の喪主挨拶の時間配分
| パート | 時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 約20秒 | 参列への感謝 |
| 中盤 | 約1分 | 故人の紹介・思い出 |
| 終盤 | 約40秒 | 謝辞・締めの言葉 |
この配分はあくまで目安です。故人との関係性や伝えたい内容によって、柔軟に調整してください。大切なのは、参列者が聞いていて負担に感じない長さを保つことです。
挨拶をする適切なタイミング
喪主挨拶のタイミングは、葬儀の進行によって異なります。通夜では、読経と焼香が終わった後、通夜振る舞いの前に行うのが一般的です。告別式では、出棺前の最後のお別れの場面で挨拶を行います。精進落としでは、会食の開始前と終了時の二度挨拶する機会があります。
いずれの場面でも、司会者が「ご遺族を代表いたしまして」などと紹介してくれるため、そのタイミングで立ち上がって挨拶を始めます。事前に葬儀社の担当者と打ち合わせをしておけば、慌てることなく対応できます。
挨拶者の決め方
喪主挨拶は、原則として喪主本人が行います。喪主は通常、故人の配偶者または長男・長女が務めることが多いですが、必ずしもその方が挨拶をしなければならないわけではありません。喪主が高齢であったり、悲しみで言葉を発することが難しい場合は、他の親族が代わりに挨拶しても失礼にはあたりません。
代理を立てる場合は、「喪主に代わりまして」と一言添えてから挨拶を始めます。誰が挨拶するかよりも、故人を偲び参列者への感謝を伝えることが重要です。無理をせず、遺族で相談して決めてください。
基本を押さえたところで、次は実際の場面で使える具体的な例文を見ていきましょう。
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場面別そのまま読める喪主挨拶例文
葬儀の各場面では、求められる挨拶の内容やトーンが微妙に異なります。ここでは、通夜・告別式・精進落とし・献杯という四つの場面それぞれで、そのまま使える例文をご紹介します。ご自身の状況に合わせて、適宜アレンジしてお使いください。
通夜の喪主挨拶例文
通夜の挨拶は、読経後、通夜振る舞いへの案内を兼ねて行います。翌日の告別式の予定も伝えるため、比較的シンプルな内容で構いません。
「本日はお忙しい中、亡き父〇〇の通夜にご参列いただき、誠にありがとうございます。皆様にお見送りいただき、父もさぞ喜んでいることと存じます。父は先週、病気のため〇〇歳で永眠いたしました。闘病中も弱音を吐かず、最期まで家族を気遣う優しい人でした。ささやかではございますが、別室にお食事の席を用意いたしました。お時間の許す方は、ぜひ父の思い出話などお聞かせください。なお、明日の告別式は午前〇時より、こちらの式場にて執り行います。本日は誠にありがとうございました。」
告別式の喪主挨拶例文
告別式の挨拶は、出棺前に行う最も重要な場面です。故人の人柄や生前のエピソードを交えながら、参列者への深い感謝を伝えます。
「遺族を代表いたしまして、皆様に一言ご挨拶を申し上げます。本日はご多用のところ、亡き母〇〇の葬儀にご会葬いただき、心より御礼申し上げます。また、生前には格別のご厚情を賜り、重ねて感謝申し上げます。母は〇月〇日、〇〇歳にて永眠いたしました。趣味の園芸を楽しみ、近所の方々との交流を何よりの喜びとしていた母でした。晩年は体調を崩しておりましたが、最期は家族に見守られながら安らかに旅立ちました。皆様からいただいた温かいお言葉が、残された私どもの大きな支えとなっております。これからも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」
精進落としの喪主挨拶例文
精進落としは、火葬後に参列者をもてなす会食の席です。開始時と終了時の二度、挨拶を行うのが一般的です。
【開始時の挨拶】
「本日は長時間にわたり、亡き父の葬儀にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。ささやかではございますが、精進落としの席を設けさせていただきました。どうぞお時間の許す限り、ごゆっくりおくつろぎください。」
【終了時の挨拶】
「本日は最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。皆様のおかげで、父を無事に送り出すことができました。まだまだ話は尽きませんが、そろそろお開きとさせていただきます。お足元にお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。」
献杯時の喪主挨拶例文
精進落としの席では、乾杯ではなく「献杯」を行います。献杯は故人に杯を捧げる意味があり、明るく杯を掲げる乾杯とは異なり、静かに杯を掲げて行います。
「それでは、亡き父の冥福を祈りまして、献杯をさせていただきます。皆様、お手元のグラスをお持ちください。献杯。」
献杯の発声は短く簡潔に行い、グラスを合わせたり大きな声を出したりしないのがマナーです。献杯の後は静かにグラスを口に運び、会食を始めます。
場面別の例文を確認したところで、次は挨拶を構成するパーツごとの文例を見ていきましょう。状況に応じて組み合わせることで、オリジナルの挨拶文を作成できます。
喪主挨拶例文の構成と文例集
喪主挨拶は、いくつかのパーツを組み合わせて構成されています。それぞれのパーツにバリエーションを持たせておくと、状況や故人との関係性に応じた挨拶を柔軟に作成できます。ここでは、開始・故人紹介・謝辞・締めという四つのパーツごとに使える文例を紹介します。
開始の一言の文例
挨拶の冒頭は、参列者への感謝から始めるのが基本です。季節や天候に触れる場合もありますが、葬儀の場では簡潔に感謝を述べるのが一般的です。
開始の一言の文例リスト
- 「本日はお忙しい中、ご参列いただき誠にありがとうございます」
- 「本日はご多用のところ、亡き〇〇のためにお集まりいただき、心より御礼申し上げます」
- 「遺族を代表いたしまして、皆様に一言ご挨拶申し上げます」
- 「足元の悪い中、お運びいただきましたこと、深く感謝申し上げます」
状況に応じて、これらの文例を組み合わせたり、言い回しを調整したりしてください。大切なのは、参列者への感謝の気持ちが伝わることです。
故人紹介の文例
故人の人柄や生前の様子を伝えるパートは、挨拶の中で最も個性が出る部分です。具体的なエピソードを一つ入れると、聞いている方の心に残ります。
故人紹介に使える表現例
- 「〇〇は、仕事一筋で家族を支えてくれた真面目な人でした」
- 「趣味の〇〇を楽しみ、多くの仲間に恵まれた幸せな人生でした」
- 「孫の顔を見ることを何よりの楽しみにしておりました」
- 「周囲への気配りを忘れない、温かい人柄でした」
- 「最期まで家族を気遣い、感謝の言葉を残してくれました」
故人の職業、趣味、性格、家族との関係など、参列者が共感できる要素を選んで伝えましょう。長々と語る必要はなく、1〜2つのエピソードに絞ることで印象深い挨拶になります。
参列者への謝辞の文例
故人紹介の後は、改めて参列者への感謝を伝えます。生前のお付き合いへの感謝と、今後の関係継続のお願いを含めるのが一般的です。
「生前には皆様から格別のご厚情を賜り、故人も大変喜んでおりました。残された私どもにも、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。」
「闘病中には温かいお見舞いをいただき、家族一同深く感謝しております。皆様のお心遣いが、どれほど故人の支えになっていたことかと存じます。」
「突然のことで、十分なご連絡もできないままのお知らせとなりましたこと、お詫び申し上げます。にもかかわらず、このように大勢の皆様にお見送りいただき、感謝の念に堪えません。」
締めの言葉の文例
挨拶の締めくくりは、簡潔にまとめることが大切です。場面に応じた適切な締めの言葉を選びましょう。
場面別・締めの言葉の例
| 場面 | 締めの言葉 |
|---|---|
| 通夜 | 「明日の告別式もよろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました」 |
| 告別式 | 「今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします」 |
| 精進落とし | 「お足元にお気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました」 |
各パーツの文例を把握したところで、次は実際に挨拶を行う際のマナーと準備について確認しましょう。本番で慌てないための具体的なノウハウをお伝えします。
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喪主挨拶例文のマナーと準備
どれほど良い例文を用意しても、マナーを欠いたり準備が不十分だったりすると、せっかくの挨拶が台無しになってしまいます。ここでは、喪主挨拶で気をつけるべきマナーと、本番で自信を持って話すための準備方法を解説します。
忌み言葉の注意点
葬儀の場では、使ってはいけない「忌み言葉」があります。忌み言葉とは、不幸の繰り返しや死を連想させる言葉のことで、縁起が悪いとされています。挨拶文を作成する際は、以下の表現を避けるよう注意してください。
避けるべき忌み言葉の例
- 重ね言葉(重ね重ね、たびたび、くれぐれも、いよいよ、ますます)
- 繰り返しを連想させる言葉(再び、また、続いて)
- 直接的な死の表現(死亡、死ぬ、生きている頃)→「永眠」「逝去」「生前」と言い換える
- 数字の「四」「九」(死・苦を連想させる)
例えば「重ね重ね御礼申し上げます」は「心より御礼申し上げます」に、「生きていた頃は」は「生前は」に言い換えます。原稿を作成したら、必ず忌み言葉が含まれていないかチェックしましょう。
カンペの作り方
喪主挨拶でカンペ(原稿)を見ながら話すことは、まったく失礼ではありません。むしろ、大切な場面で言い間違いや度忘れを防ぐために、積極的に活用することをおすすめします。
カンペを作る際のポイントは、読みやすさを重視することです。A4用紙に大きめの文字で印刷するか、便箋に丁寧な字で書き写しましょう。漢字にはふりがなを振っておくと安心です。また、息継ぎのポイントや強調したい部分に印をつけておくと、本番で落ち着いて読めます。
原稿は二つ折りか三つ折りにして、喪服の内ポケットに入れておきます。数珠と一緒に持っておき、挨拶の直前にさっと取り出せるようにしておきましょう。
カンペ使用時の注意点
カンペを使用する際は、いくつかの点に気をつけることで、より自然な挨拶ができます。まず、完全に下を向いて読み続けるのではなく、時折顔を上げて参列者の方を見るようにしましょう。文章を完全に暗記する必要はありませんが、冒頭と締めの部分だけでも覚えておくと、目線を上げる余裕が生まれます。
また、原稿を読むスピードにも注意が必要です。緊張すると早口になりがちですが、意識してゆっくり、一文一文を区切るように読みましょう。練習の際に録音して聞き返すと、適切なスピードがつかめます。
声の出し方
葬儀の場での挨拶は、大きな声を張り上げる必要はありませんが、参列者全員に聞こえる程度の声量は必要です。マイクがある場合は、口元から10〜15センチほど離し、普段よりやや低めのトーンで話すと落ち着いた印象になります。
声が震えたり、途中で言葉に詰まったりしても、焦る必要はありません。一度深呼吸をして、ゆっくり続ければ大丈夫です。参列者は皆、遺族の悲しみを理解しています。完璧に話すことよりも、気持ちを込めて伝えることを優先してください。
代読を依頼する判断基準
喪主本人が挨拶できない場合、他の親族や葬儀社の司会者に代読を依頼することができます。代読を検討すべきケースとして、以下のような状況が挙げられます。
代読を検討すべきケース
- 悲しみが深く、人前で話すことが困難な場合
- 体調不良で立っていることが難しい場合
- 喪主が高齢で、声が出にくい場合
- 幼い子どもが喪主を務める場合
代読を依頼する場合は、「喪主は悲しみのため、私が代わりにご挨拶申し上げます」などと前置きをしてから始めます。代読であっても、故人を偲び参列者に感謝を伝えるという目的は変わりません。無理をせず、周囲の力を借りることも大切な選択肢です。
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まとめ
この記事では、喪主挨拶の基本から場面別の例文、構成パーツごとの文例、そしてマナーと準備の方法まで詳しく解説しました。喪主挨拶は、参列者への感謝と故人への想いを伝える大切な機会です。1〜3分程度の短い時間ですが、その言葉は参列者の心に残り、故人を送る儀式を締めくくる重要な役割を果たします。
挨拶に正解はありません。例文をそのまま使っても、ご自身の言葉でアレンジしても構いません。大切なのは、故人への感謝と参列者へのお礼の気持ちを素直に伝えることです。カンペを使うことに遠慮は要りません。悲しみの中で完璧を求める必要もありません。あなたの精一杯の言葉が、きっと参列者の心に届くはずです。
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